その他コンポーネント

リチウムイオン
二次電池

EMI除去フィルタ

MEMSセンサ


主な製品

インダクタ(コイル)/EMI除去フィルタ/
コネクタ/MEMSセンサ/サーミスタ/
リチウムイオン二次電池など





売上高 (単位: 億円)



営業成績

 2018年度は、高周波コイルがハイエンドスマートフォン向けで低調でしたが、カーエレクトロニクス向けでMEMSセンサが伸長したほか、2017年9月に取得が完了したリチウムイオン二次電池の売上が計上されたことから、大きく増加しました。その結果、その他コンポーネントの売上高は、3,922億円(前年度比21.7%増)となりました。

リチウムイオン二次電池

 ムラタのリチウムイオン二次電池は、ラミネートタイプ、円筒タイプ、コインタイプの3種類に分類されます。ラミネートタイプは、ラミネートフィルム外装材によりあらゆるサイズへの変更が可能で、主にスマートフォンなどのモバイル機器に採用されています。ムラタのゲル電解質は、他社の液タイプ電解質よりも膨れが発生しにくく、液漏れもないため、安全性に特長があります。一方、円筒タイプは、高出力用途に強みを持っており、園芸工具、電動工具、電動自転車、クリーナーなど幅広い分野で採用されています。コインタイプは小型・高信頼性という強みを活かし、自動車向けやメディカル分野での採用が進んでいます。

 リチウムイオン二次電池のビジネスは、これからますます激しい競争環境となることが予想されますが、安全性・高出力を生かした製品投入で、市場ニーズに応えていきます。また、円筒タイプのセルを搭載した蓄電池モジュールとパワーコンバータ技術等を融合し、住宅・産業系を中心としたエネルギーマネジメントシステムを提供することで自然エネルギーの活用を促進していきます。

 今後は次世代電池として期待される全固体電池の量産を計画しています。当社が積層セラミックコンデンサで培った製造技術を応用し、ワイヤレスイヤホン、ウェアラブル端末向けなどの用途を中心にビジネス展開していきます。



EMI除去フィルタ

 EMI除去フィルタは電子機器から放出される不要な電波(ノイズ)を除去するための電子部品です。ノイズは各国の法律や自主規制で規制されており、これに適合させるためにEMI除去フィルタを使用したノイズ対策が必要になります。EMI除去フィルタはフェライトビーズなどのインダクタ型や、LC複合フィルタなどのコンデンサ内蔵型、コモンモードチョークコイルなどが用意されており、ノイズの性質や回路の条件に合わせて使い分けられています。

 成長市場として注目する車載市場では、EV化や自動運転技術が引き続き進展し、車に搭載されるEMI除去フィルタの使用個数は中期的に増加し続けることが期待されており、車載市場向け製品のさらなる拡充を行います。また、通信市場では5Gにおいて、これまでと異なる新たなノイズが発生するため、新たなニーズに対する用途特化型フィルタを拡大していきます。さらに世界各地の電波暗室による協同ノイズ対策で得られるノウハウをさらに活用し、効果的な新商品開発・提案を行うとともに、設計支援シミュレーションソフトを駆使し各種アプリケーションに応じたノイズ対策ソリューションを提供していくことで、時代に即した「EMIソリューションプロバイダ」を実現していきます。



MEMSセンサ

 ムラタのMEMSセンサは3D-MEMS技術と呼ばれる独自のプロセス技術、設計技術と高度な回路技術を組み合わせることにより、厳しい環境下の使用に対しても高い信頼性と高い安定性、高精度を実現しています。このような特長が多くのお客様に支持され、自動車をはじめ、産業機器、医療機器分野において豊富な採用実績があります。

 成長著しい自動車分野では横滑り防止用のジャイロセンサや加速度センサの採用が人命を守る安全システムの搭載を義務付ける動きに併せて増加しています。加えて最近の自動運転社会の実現に向け、世界的に安全運転支援や自動運転の技術開発が進んでおり、車体の位置や姿勢、移動方向をさらに高精度に計測するロケーターのニーズが高まってきておりムラタのMEMS技術の強みを発揮できる事業機会はますます広がっています。

 そのような市場の期待に応えるため2012年に買収したMEMS開発技術力の高いフィンランドの旧VTI社(現Murata Electronics Oy)とモノづくりに強みのある村田製作所が融合することで、さらに高度な商品を提供できるようになり、新製品の開発と工場の供給能力増強をタイムリーに進めています。今後とも市場のニーズを速やかに形にし、信頼され選ばれ続けるMEMSセンサを提供していきます。