持続可能な資源利用

2019-2021年度中期目標※1に基づき、各事業所または各部門で目標を設定し廃棄物排出量と水使用量の削減に取り組んでいます。
特に最近は、海洋プラスチック問題や中国の輸入規制を受けて、プラスチックなどの再利用を含めた資源循環の活動を進めています。

※1 Link: CSR活動における目標と実績

廃棄物管理

ムラタでは「コンプライアンス」「廃棄物の発生抑制」「ゼロエミッション(埋立量ゼロ)」を基本方針として廃棄物管理に取り組んでいます。

2019年度~2021年度中期目標に対する実績

2019-2021年度中期目標(生産高あたりの廃棄物排出量の2016-2018年度平均比で2021年度に7%改善)に向け、2019年度は前年度実績の原単位以下とする単年度目標に取り組みました。2018年度は、2016-2018年度平均原単位比で+24%の悪化となっていましたが、2019年度に廃液の自社処理施設の導入やメッキ廃液の濃縮などの削減施策を取り組み、同原単位比で+11%と大幅改善に成功し、前年度比以下という単年度目標を達成することができました。
今後は、稼働検討中の廃液自社処理施設の導入や不良率の削減などにより2019年度~2021年度中期目標も達成する計画です。

廃棄物総排出量と実質生産高原単位比の推移

災害時に備えた対策

生産活動にともなって発生する廃棄物は、廃棄物処理業者に委託し、リサイクル処理を行っています。万が一、自然災害により委託業者に被害が出た場合、廃棄物を排出することができなくなり、生産活動を止めなければならないリスクがあります。このリスクを回避するために、複数の処理ルートを確保し、生産活動に影響が出ないようにしています。

廃棄物排出量(種類別)の推移

※危険廃棄物:「各国法律で定義された廃棄物」 日本では特別管理産業廃棄物をいう。

廃棄物排出量(処分別)の推移

※日本では2003年度から埋立量ゼロを維持。ただし、適切処理のため埋立を講じなければならない廃棄物を除く。

Link: 廃棄物排出量の第三者認証

資源循環への取り組み

近年、中国などアジア諸国の廃棄物輸入規制や海洋汚染などの環境問題を受けて、プラスチックに関する資源循環への取り組みが求められています。特に日本では中国の廃棄物輸入規制により、リサイクルできずに埋立処理となる廃棄物が急増しています。この様な状況の中で、ムラタでは「ゼロエミッション」を継続するため、素材メーカーと定期的に情報交換し、現在より品質の高い原材料にリサイクル処理できる方法を検討しています。

水資源管理

ムラタでは事業活動で使用する水資源の有効利用を推進しています。また企業活動に影響をおよぼす水リスクへの対応を実施しています。

2019年度~2021年度中期目標に対する実績

2019-2021年度中期目標(生産高あたりの水使用量を2016-2018年度平均比で21年度に6%改善)に向け、2019年度は2016-2018年度原単位平均から5%改善するという目標に取り組みましたが、2%の悪化という結果となりました。
その要因としては、富山村田製作所において、2019年度に導入予定だった排水を生産工程で再利用するための処理装置の稼働の遅れや、インフラ関連の水使用量(冷却塔の冷却水など)が全体の約半分を占めることが挙げられます。特に、2019年は工場での新棟建設を進めたこともあり、生産増よりも空調用途などのインフラ需要の増加したことも原単位の悪化を招く結果となりました。
2020年度に各事業所の水使用量の削減施策案を見直すことで、2019年度~2021年度中期目標を達成する計画です。

Link: 水使用量の第三者認証

水リスクへの対応

WRI Aqueduct※3とWBCSD Global Water Tool※4、および行政等からの公開情報を用いて自社の評価基準を設定し、水リスク(渇水リスクと洪水リスク)を評価しています。
渇水リスクは、各事業所を3段階 (高、中、低) で評価しています。その評価別に水使用量をみると、全体の97%はリスクの低い、あるいは中程度の地域で使用しており、渇水リスクは低いことが分かりました。また洪水リスクは、発生度と影響度からリスク評価を行ったところ、リスクの高い事業所はありませんでした。今後は地域特性や流域の課題に基づいた水の目標であるCBWT※5の設定を視野に入れて活動を進めていきます。
また新たに工場用地を取得する際は、水資源の利用可能性や排水規制等によるリスクを確認しています。
※3 世界資源研究所 (WRI) が開発した水リスク評価ツール
※4 持続可能な発展のための世界経済人会議(WBCSD) が開発した水リスク評価ツール
※5 Context-based Water Target(CBWT)

渇水リスク評価別の水使用量

水使用量 (水源別) の推移

排水量 (排出先別) の推移