2019/07/12
株式会社村田製作所
代表取締役会長兼社長 村田 恒夫
要旨
公益財団法人 村田学術振興財団[理事長 村田 恒夫(株式会社村田製作所 代表取締役会長兼社長)]は、このたび2019年度の研究助成金の交付対象者を決定し、7月19日に研究助成金の贈呈式を執り行います。
概要
当財団は、村田製作所の設立40周年を機に設立され、自然科学、特にエレクトロニクスを中心とするものや人文・社会科学の研究に対する助成等を通じて、わが国の学術および文化の発展に寄与することを目的としており、今回で35回目の助成・援助の贈呈となります。
助成内容は「研究助成」「学術研究会(学会)助成」「研究者海外派遣援助」の3プログラムに分かれており、今年度の助成は総額3億6,100万円、件数は273件となります。また、一昨年度から海外現地の研究者への研究助成を開始しており、今年度は総額1,000万円、20件(2大学 各10件)の助成を含みます。
当財団は、安定した高額助成を継続しており、助成金の累計総額は今年度で39億円を超え、多くの学術および文化の発展に寄与してきました。特に若い方々の萌芽的研究への助成に力を入れています。
今年度の研究助成内訳
プログラム |
分野 |
2019年
助成件数
|
2019年
助成金額
(千円)
|
昨年
助成件数
|
昨年
助成金額
(千円)
|
研究助成
|
自然科学系
|
106 |
260,000
|
115
|
260,000
|
人文社会科学系
|
35 |
50,000
|
39
|
48,500
|
合計 |
141
|
310,000
|
155 |
308,500
|
学術研究会(学会)助成
|
自然科学系
|
28 |
21,000
|
32 |
21,000
|
人文社会科学系
|
7 |
3,000
|
8 |
3,000
|
合計 |
35 |
24,000
|
40 |
24,000
|
研究者海外派遣援助
|
自然科学系
|
71
|
19,000
|
81 |
18,100
|
人文社会科学系
|
26 |
8,000 |
28 |
7,760
|
合計 |
97 |
27,000
|
109 |
25,860 |
総合計 |
273 |
361,000
|
304 |
358,360
|
主な受賞者(敬称略)
申請者 |
所属機関
|
役職
|
研究課題
|
安井 隆雄
|
名古屋大学
大学院工学研究科
|
准教授
|
がんモニタリングを創出する
次世代尿解析システムの実現
|
高木 里奈
|
理化学研究所
創発物性科学研究センター
スピン創発機能研究
ユニット
|
研究員
|
スキルミオンの高密度化に向けた
新物質の開拓
|
小濱 芳允
|
東京大学 物性研究所
国際超強磁場科学研究施設
|
准教授
|
ノイズ耐性に優れた
高周波伝送経路の開発と、
1000テスラ級超強磁場下での応用
|
山原 弘靖
|
東京大学 工学系研究科
電気系工学専攻
|
助教
|
人工傾斜歪み希土類鉄ガーネット超格子
におけるスピン波電界制御技術の開発
|
藤田 晃司
|
京都大学
大学院工学研究科
|
教授
|
間接型強誘電体の学理構築:
層状ペロブスカイト強誘電体の開拓と
物性探索
|
水口 将輝
|
東北大学
金属材料研究所
|
准教授
|
スピンを基軸とした熱電変換現象における
電界変調法の確立と熱電素子への応用
|
内野 隆司
|
神戸大学
大学院理学研究科
化学専攻
|
教授
|
高融点セラミックス材料からの
単一光子放出と単一励起子誘導放出
|
増田 英俊
|
東北大学
金属材料研究所
|
助教
|
物質中の対称性の破れに由来する
非相反熱輸送現象の開拓
|
矢治 光一郎
|
東京大学
物性研究所
|
助教
|
単体トポロジカル超伝導体の物質探査と
電子状態の研究
|
田辺 克明
|
京都大学 工学研究科
化学工学専攻
|
准教授
|
接合形成と機能発現を同時に成す
半導体界面材料工学
|
黒澤 実
|
東京工業大学 工学院
電気電子系
|
准教授
|
固体音響波による液中マイクロロボット用
アクチュエータの研究
|
中埜 彰俊
|
名古屋大学
大学院理学研究科
|
助教
|
層状ペロブスカイトにおける
新規誘電物性の構造機能相関に関する研究
|
長坂 将成
|
分子科学研究所
光分子科学研究領域
|
助教
|
軟X線吸収分光法によるリチウムイオン電池の
オペランド測定
|
大山 貴稔
|
九州工業大学
教養教育院 人文社会系
|
講師
|
日本の国際平和協力は現地社会でどのように
受け止められているのだろうか:
自衛隊カンボジア派遣をめぐる
人類学的調査を糸口に
|
佐々木 啓明
|
京都大学
大学院経済学研究科
|
教授
|
人口減少および枯渇資源を考慮した
最適経済成長理論による持続的経済発展の
分析――理論分析および
シミュレーションによる国際比較
|
岡本 翔平
|
慶應義塾大学 経済学研究科
|
博士課程
後期2年
|
人口高齢化と疾病構造の変化に対応した
ユニバーサルヘルスカバレッジに関する研究
|
坂和 秀晃
|
名古屋市立大学
大学院経済学研究科
|
准教授
|
グローバル社会における日本企業の
企業統治について:
機関投資家の役割に関する実証研究
|
廣瀬 康生
|
慶應義塾大学 経済学部
|
教授
|
不確実性の変化を考慮した
非線形動学的一般均衡モデルによる
為替レートの変動要因分析
|
贈呈式詳細
日時:7月19日(金) 午後3時~7時
会場:ホテルグランヴィア京都(源氏の間)
※式典当日の取材対応について
当日の取材についての事前のご連絡は不要です。会場まで直接お越しください。
取材いただける時間帯は、午後3時~3時40分となります。
公益財団法人 村田学術振興財団 概要
所在地: |
京都府長岡京市東神足1丁目10番1号 |
設立年月日: |
1985年2月5日 |
代表者: |
理事長 村田 恒夫(株式会社村田製作所 代表取締役会長兼社長) |
ウェブサイト: |
|
ムラタについて
村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
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