第49回日本産業技術大賞 内閣総理大臣賞を受賞
業界最高水準の容量を持つ高密度小型酸化物全固体電池(二次電池)

2020/03/12

株式会社村田製作所
代表取締役会長兼社長 村田 恒夫 

 株式会社村田製作所(本社:京都府長岡京市、代表取締役会長兼社長:村田 恒夫、以下「当社」)は、開発した業界最高水準*1の電池容量を持つ全固体電池が、第49回日本産業技術大賞において最高位である内閣総理大臣賞を受賞したことをお知らせします。全固体電池の高い安全性・耐久性により、ウェアラブル機器や小型IoT製品への導入が期待され、その独創性、先進性、産業発展や社会への貢献が評価されたものです。

*1 2020年3月、当社調べ。

 

全固体電池について

当社の主力製品である積層セラミックコンデンサや多層デバイスなどで培ったプロセス技術と、最先端の電子部品を開発する中で蓄積した多様な材料技術を組み合わせて開発しました。一般的な電池で使用する電解液の代わりに、酸化物セラミックス系電解質を使用したことで、「燃えない」「熱に強い」特性を有しています。

 小型かつ高エネルギー密度を実現し、過酷な環境下でも高いパフォーマンスを発揮する本製品は、これまで実現が難しかったウェアラブル機器のさらなる小型化や信頼性の向上に貢献します。また、従来のリチウムイオン二次電池と比べ、優れた安全性・耐久性を実現しているため、特に高い安全性が要求され、長時間の利用が前提とされるワイヤレスイヤホンなどのヒアラブル機器*2や広がりをみせるIoT社会の多様なニーズに対応し、豊かな社会の実現に貢献していきます。

*2 ヒアラブル機器:ウェアラブル機器の中でもワイヤレスイヤホンなど耳に装着するもの。

 

全固体電池の概要

サイズ: 縦5mm~10mm×横5mm~10mm×高さ2mm~6mm
容量: 2mAh~25mAh(25℃) 
定格電圧: 3.8V 
電解質: 酸化物セラミックス 
用途: ウェアラブル機器やIoT機器などを想定 
備考: SMD*3実装が可能

*3 SMD: Surface Mount Device(表面実装部品)の略。ペースト状のはんだを塗布した基板表面へのスムーズな実装が可能な電子部品を指す。

 

日本産業技術大賞について

日本産業技術大賞は、1972年に創設された表彰制度であり、革新的な大型産業設備・構造物や、先端技術の開発、実用化で顕著な成果をあげた企業・グループを表彰するものです。産業界や社会の発展に貢献した成果をたたえるとともに、技術開発の奨励を目的に行われています。

 

関連サイト

IoT機器の利用シーンの拡大、 ウェアラブル機器の進化を支える ムラタの酸化物型全固体電池

 

 


ムラタについて

村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
詳細はこちらのページをご覧ください。www.murata.com/ja-jp