エネルギーハーベスティングとは、私たちの身の回りにあるエネルギーを集めて電気に変換し、小さな機器を動作させるまでの一連の流れを指しています。燃料を使えばたくさん発電できることはわかっていますが、そのような発電は対象にしていません。また、人間が作業をするような場合でも、意識して発電するというようなものは対象にしません。"無意識"というキーワードを大切にしています。
エネルギーをたくさん回収するために、元のエネルギー源に大きな負荷をかけてしまうと一体どこからエネルギーを取り出しているのかよくわからなくなるようなことも起こり得ますので、常にどこからエネルギーが来ているのか注意する必要があります。はっきり言って、エネルギーハーベスティングで大きな電力を取り出すことは不可能だと思います。たくさん取り出そうとすれば機器が大きくなりすぎたり、コストが高くついたりしてあまり現実味のないものが出来上がってしまいます。
ですから動作させる機器の消費電力も減らし、小さなエネルギーを"有効活用"することによって初めて成り立つものだと考えています。