I.H.P. SAWは、低周波数 (800MHz帯) から高周波数 (2500MHz帯) まで幅広い周波数範囲において良好な特性を実現することが可能です。最近の開発においては、従来SAWでは難しいと考えられてきた3.5GHz帯についても良好な特性を得ることができました (図5の3.5GHz) 。今後のモバイル端末の高速化が進んでいく状況において、I.H.P. SAWは次世代もカバーできる商品といえます。
また、比帯域調整の自由度もI.H.P. SAWの特長のひとつです。I.H.P. SAWでは比帯域を自由に選択することができます。Bandによっては狭帯域から広帯域まで、いろいろな帯域幅のBandが存在しますが、I.H.P. SAWでは所望の帯域を選択することで、各Bandに最適なフィルタ設計が可能となります。
また、フィルタの小型化への要求にも対応可能です。前述の3つの特長を活かして、従来SAWよりも大幅なデバイスの小型化が可能になります。今後、通信端末の小型化が進み、フィルタに対する小型化の要求がより一層強くなる状況において、I.H.P. SAWはサイズメリットが出せる商品です。