モジュール

主な製品

コネクティビティモジュール/メトロサーク/高周波モジュール/電源モジュールなど

営業成績

メトロサークやコネクティビティモジュールがハイエンドスマートフォン向けで減少したものの、高周波モジュールがスマートフォン向けで大きく伸長したことにより、前年度比で増収となりました。

売上高(単位:億円)

売上高の推移:2015年度4468億円、2016年度3708億円、2017年度4439億円、2018年度4667億円、2019年度4786億円。 

コネクティビティモジュール

 

事業機会

  • 5Gの普及
  • Beyond 5Gの検討本格化
  • IoT社会で自動車やさまざまな機器が無線通信を搭載

リスク

  • 競合他社との競争激化
  • スマートフォン向け需要の飽和

コネクティビティモジュールは、さまざまな機器間を無線で接続する際に欠かせない複合部品です。我々の生活に身近な、スマートフォン、タブレットPC、デジタルカメラやエアコン等の家電、またカーナビゲーション等の車載機器などに搭載され、写真や音楽をインターネットからダウンロード・アップロードしたり、自動車内においてハンズフリーで電話するなど、さまざまなところで活躍しています。

身の周りのあらゆるモノがインターネットにつながるIoT社会が急速に進む中、WiFi 11ax、セルラーLPWA(Low Power Wide Area)、UWB(Ultra Wide Band)などの新たな無線通信規格の広がりも期待されています。自動車市場においても、CASE(Connected Autonomous Shared & Services Electric)というキーワードのもと、自動車への無線通信機能の搭載や通信機能の進化が年々進んでいます。

今年は5G通信サービスがスタートしました。5Gには28GHz/39GHzといったミリ波帯を用いた通信があり、ムラタは独自の樹脂多層基板を用い、伝送ロスが少なく高特性な通信モジュールを提供することができます。また、早くもBeyond 5G(6G)の規格も議論されはじめており、世界のあらゆるものがより高速通信でつながることが可能な世界がさらに広がっていくと予想されます。

これまで大きく急成長を遂げたスマートフォンも今後は成長の鈍化が見込まれ、同時に競合他社との競争が激化しています。このような状況の中において、ムラタのコネクティビティモジュールは、独自の樹脂多層基板技術、小型・高性能・高信頼性を実現する設計技術、接続性を向上させるソフトウェア技術などの強みを活かし、5Gや新しい通信規格などのさまざまな変化に対応した価値を供給し続け、あらゆる無線通信規格に準拠した製品をいち早く供給していくことで、お客様に1番に選ばれるパートナーシップを築いていきます。そして、エレクトロニクスの未来を築く企業の使命としてIoT 社会の発展に貢献していきます。

メトロサーク

 

事業機会

  • 5Gに代表される高周波通信市場の拡大
  • 低吸水性、形状保持特性等、メトロサークの特性を活かした顧客課題解決

リスク

  • 競合他社との競争激化
  • お客様の設計変化にともなう需要変動

メトロサークは、LCP(液晶ポリマー)シートを積層した樹脂多層基板です。

優れた高周波特性や低吸水性、接着層が不要なため薄型で複雑な曲げ加工にも対応できる点などが特徴で、ムラタの持つ一括積層技術を用いることにより高多層も可能です。

LCPシートに銅箔シートを挟むことで回路設計も可能で、伝送線やコイルなどの機能部品として、スマートフォンやウェアラブル機器などに採用され、機器の小型・薄型化、高性能化に貢献しています。

普及が進んでいる5Gでは、ミリ波など高周波が用いられるため、メトロサークの特徴である、高周波での低伝送ロス性能を活かせるミリ波モジュール用基板、ミリ波伝送線などへのさらなる展開が期待できます。

また、使用される周波が高くなる程、伝送ロスに関して競合技術に対する優位性が顕著に見られることから、幅広いお客様にメトロサークが選ばれる機会は今後ますます増えていき、激化する競争環境のなかでもリードしていけるものと考えています。

今後、5Gを利用するデバイスが増えるにつれ、お客様の高周波通信における課題も増えていくと考えられますが、上述の強みを持つメトロサークでは、お客様の設計や課題に応じてさまざまな提案が可能です。

高性能材料と培ってきた積層技術をベースにしながら、ムラタならではのアイデアを加えていくことで、お客様の課題解決によりいっそう貢献していきます。

高周波モジュール

 

事業機会

  • 5Gの普及
  • 電子部品のモジュール化

リスク

  • 米中貿易摩擦によるお客様や部品サプライヤーの動向
  • 低価格モジュールメーカーの市場参入

高周波モジュールとは、無線機器のコミュニケーションをつかさどるアナログ高周波回路を、各種キーデバイスを集積することによって実現する、多機能かつ高機能な電子部品ユニットです。

高周波を分波する表面波フィルタ、LCフィルタといった受動デバイス、送信時の高出力増幅器、受信時の低歪増幅器、およびアンテナ切り替えスイッチといった半導体デバイスから構成されており、スマートフォンやタブレットPCなど、さまざまな無線機器で活躍しています。

モジュール構成の根幹となる各種キーデバイス、およびモジュール化するためのパッケージ技術を自社開発しているムラタは、一貫生産を可能とし、性能面だけでなく、ビジネススピード、生産能力、品質という点においても、高い競争優位性を保有しています。

「高速大容量通信」、「多数同時接続通信」、「低遅延リアルタイム通信」を可能とする5Gの登場により、4Gまでのマルチバンド化やキャリアアグリゲーションに加え、さらなる高周波化、周波数帯域の拡大、そしてデュアルコネクティビティを実現する高周波モジュールが必要となります。また、無線機器の小型・高機能化により、電子部品のモジュール化が進展することが期待されます。

5Gならではのメリットは、IoT機器の多様化を促進し、生活や仕事に多くの利便性をもたらすと予想されます。5GがもたらすIoT機器の拡大により、スマートフォンやタブレットPCといった通信市場に特化したお客様だけでなく、これまで関わりのなかった新しい市場のお客様とのビジネスチャンスが広がると考えています。

Beyond 5Gとも呼ばれる6G時代では、「超低消費電力」、「超高信頼通信」が要求されます。グローバル競争で生き残っていくため、これまでムラタが培ってきた日本企業の誇りである「高い技術力」と「高品質なモノづくり」を強化していきます。

ムラタは、市場やお客様の将来ニーズをいち早く見極めるとともに、自社の競争優位性を活かしてお客様にとって最適な高周波モジュールを提案していくことで、お客様に選ばれる企業を目指していきます。