その他コンポーネント

主な製品

インダクタ(コイル)/EMI除去フィルタ/コネクタ/MEMSセンサ/サーミスタ/リチウムイオン二次電池など

営業成績

インダクタ(コイル)がスマートフォン向けやPC向けで増加したものの、リチウムイオン二次電池がスマートフォン向けや電動工具向けで振るわなかったことにより、前年度比で減収となりました。

売上高(単位:億円)

売上高の推移:2015年度2310億円、2016年度2223億円、2017年度3223億円、2018年度3922億円、2019年度3630億円。 

インダクタ(コイル)

 

事業機会

  • スマートフォンの5G化による需要増と高性能化
  • 自動車の電動化、ADA Sや自動運転による電装化

リスク

  • 5G化により高まる需要に対する安定供給

チップインダクタは、コンデンサ、抵抗と並ぶ電子回路を構成する受動部品のひとつです。電源回路に使用されるパワーインダクタや、高周波回路に使用される高周波インダクタ等が代表的な製品です。

パワーインダクタは、DC-DCコンバータの重要な性能である電力変換効率に大きく関わっており、対象となるコンバータの性質により要求される性能が異なります。ムラタでは従来のフェライト巻線やフェライト積層といったプロセスに加え、2016年に完全子会社化した埼玉村田製作所(旧:東光株式会社)の持つメタルアロイプロセスを製品ラインアップに加えることで、小型高性能を実現するとともに、メタルアロイ技術の特徴である大電流に対するバランスの取れた性能や、動作時の性能安定性を図っています。こうしたパワーインダクタの高性能化とムラタのモノづくり力の強みを活かし、通信市場のみならず、車載市場にも販路を広げながら事業領域を拡大させております。

高周波インダクタは5G通信の高周波回路用インダクタとして期待されています。ムラタの独自のプロセスであるフィルム製法を使用したシリーズは、他社にない小型で高いQ値という特徴が評価され、多くの高周波回路で採用されています。5G通信は従来のスマートフォンだけでなく、IoTなど新たなアプリケーションに利用されることにより市場が拡大することが期待され、高周波インダクタの使用量が拡大すると考えられます。

一方、近年の自動車のEV化・ADASといった電装化、そしてテレマティクスやV2Xといった自動車の高度な通信機能の追加により、高周波インダクタの市場が自動車の分野でも広がっています。ムラタでは小型・高性能を特徴とした高周波インダクタに、自動車用途に対応する高信頼性ラインアップを充実させていきます。インダクタ需要数が大きく高まる中で、多くのお客様から求められる安定供給に応えるべく、市場動向の把握に努め生産能力の拡大を進めていきます。

リチウムイオン二次電池

 

事業機会

  • 電動工具・園芸工具のコードレス化、ガソリン・エンジンから電池・モーターへの置換え
  • 自動車・メディカル・ウェアラブル向けの小型電池
  • 自然エネルギー活用、電気の自家消費やデータセンターなどのバックアップ電源

リスク

  • ムラタのターゲット市場への韓国・中国同業の参入

ムラタのリチウムイオン二次電池は、ラミネートタイプ、円筒タイプ、コインタイプの3種類に分類されます。ラミネートタイプは、ラミネートフィルム外装材によりあらゆるサイズへの変更が可能で、スマートフォン、タブレット、ウェアラブル、ゲーム機といったモバイル機器に採用されています。ムラタのゲル電解質は、他社の液タイプ電解質よりも膨れが発生しにくく、液漏れもないため、安全性に特長があります。一方、円筒タイプは、高出力用途に強みを持っており、園芸工具、電動工具、電動自転車、クリーナーなど幅広い用途に使用されています。またコインタイプは小型・高信頼性という強みを活かし、腕時計、自動車向けやメディカル分野などで採用が進んでいます。

リチウムイオン二次電池市場は今後も激しい競争環境が継続することが予想されますが、ムラタの安全性・高出力を活かした製品投入により市場とお客様のニーズに応えていきます。また、円筒タイプのセルを搭載した蓄電池モジュールとパワーコンバータ技術等を融合し、住宅・産業系を中心としたエネルギーマネジメントシステムを提供することで自然エネルギーの活用を促進していきます。

今後は次世代電池として期待される全固体電池の量産を計画しています。当社が積層セラミックコンデンサで培った製造技術を応用し、ワイヤレスイヤホン、ウェアラブル向けなどの用途を中心にビジネス展開していきます。

リチウムイオン二次電池の市場は、継続的に需要拡大していくことが見込まれます。当社の電池が持つ高安全・高入出力特性といった競争優位を活かしながら、お客様と社会に喜んでいただける電池を提供していきます。