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「CDP Climate」最高評価のAリスト企業に初めて選定

2021/12/08

株式会社村田製作所
代表取締役社長 中島 規巨

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株式会社村田製作所(以下、「当社」)は、国際的な環境非営利団体 CDPによる「CDP Climate」において、最高評価であるAリスト※1に初めて選定されました。気候変動対策において、目標設定、取り組み、情報開示の点で世界を先導している企業に与えられる評価です。

※1 評価結果は最上位レベルのリーダーシップレベル(A、A-)からマネジメントレベル(B、B-)、認識レベル(C、C-)、情報開示レベル(D、D-)の8段階で評価

CDPについて

CDPは、企業や自治体を対象とした世界的な環境情報開示システムを運営する国際環境NGOです。2021年度は総運用資産110兆米ドルに上る590強の投資家と協働し、資本市場と企業の調達活動を通じて、各企業に環境情報開示、温室効果ガス排出削減、水資源保護、森林保護への対応と戦略などをヒアリングし、取り組みを評価しています。現在、世界の時価総額の64%強に相当する13,000強の企業と1,100強の自治体を含む世界の14,000強の組織が、CDPを通じて環境情報を開示しています。また、TCFDに完全に準拠した世界最大の環境データベースを保有しており、CDPスコアは持続可能で柔軟性が高い脱炭素社会の実現に向けて投資や調達の意思決定を促すために広く利用されています。詳細は以下のウェブサイトを参照ください。
CDP Global Website
https://cdp.net/en

村田製作所の気候変動に関する取り組み状況

近年、世界各地で深刻化している環境問題に対応するため、脱炭素をはじめとした気候変動対策が企業に求められています。このような社会からのさまざまな要求に的確に対応するため、「気候変動対策の強化」を重点課題(マテリアリティ)に選定し、GHG排出削減の総量目標を掲げて事業運営を行い、村田製作所グループ全体で省エネルギー化(以下、「省エネ」)や再生可能エネルギー(以下、「再エネ」)の利用促進につなげる投資を積極的に行っています。
省エネの取り組みとして、当社は長年の間、年間450-600件(約5万トンのCO₂の削減)の省エネ施策を継続的に実行しています。しかしながら、近年は事業拡大ペースが施策効果を上回り、GHG総排出量※2が増加傾向にありました。2018年度から省エネに加えて再エネの導入量拡大に積極的に取り組んだことによりGHG総排出量は、2018年度をピークに減少に転じ2020年度は143.5万t-CO₂eとなり、前年度比17.4万トンの削減となりました。今後も取り組みを継続し、2021年度に140万トン、2024年度に128万トン、2030年度には87万トンの排出量目標の達成を目指します。
再エネの利用促進に向け、当社は2020年にRE100※3に加盟しました。事業活動における使用電力の再エネ導入比率を2030年時点で50%、2050年までに100%を目標として設定しています。2021年11月には、自社技術でもある蓄電池とエネルギーマネジメント技術を駆使し、株式会社金津村田製作所の事業活動にともなう電力の100%再エネ化を実現しました。村田製作所グループ各社に対して再エネ利用拡大に向けた積極的な施策を展開していきます。
こうした環境投資をさらに加速するべく、カーボンプライシング制度※4を2021年度から運用しています。CO₂削減に経済的な価値を付与し、投資指標に組込むことで村田製作所グループ各社が環境投資を行いやすい仕組みとしました。本制度にとどまらず、CO₂削減に向けた実効性の高い制度設計を目指します。
当社は持続可能な社会の実現に向け、自社課題の解決にとどまらず、独自の製品や技術を通して社会全体の環境負荷低減や社会課題の解決に貢献し、経済価値と社会価値の創出に取り組んでまいります。

※2 GHG総排出量:温室効果ガス総排出量のこと。村田製作所のGHG総排出量はScope1とScope2を対象
※3 RE100:事業活動で使用する電力を100%再エネにすることを目指す国際的なイニシアティブ。RE100はThe Climate GroupがCDPとのパートナーシップのもとで主催し、We Mean Business連合の一部としても運営。日本では2017年より日本気候リーダーズ・パートナーシップ(JCLP)が、RE100の公式地域パートナーとして日本企業の参加と活動を支援
※4 カーボンプライシング制度:村田製作所におけるシャドープライシング制度。投資により削減できるCO₂に経済的価値を付与し、環境投資を促す仕組み

 

当社HP:
ムラタのマテリアリティについて
気候変動対策について

また、CDP Waterにおいては、昨年から引き続き「A-」の評価を得ました。当社の水資源管理の方針については以下のウェブサイトをご確認ください。
ムラタの水資源管理

 

関連ニュースリリース

国際的な環境イニシアティブ「RE100」に加盟―2050年までに事業活動での再生可能エネルギーの利用100%を目指す―
https://corporate.murata.com/ja-jp/newsroom/news/company/csrtopic/2020/1217

金津村田製作所を100%再生可能エネルギー利用工場に-北陸最大規模の蓄電池システム導入により社会インフラ負担の軽減に貢献-
https://corporate.murata.com/ja-jp/newsroom/news/company/csrtopic/2021/1012


ムラタについて

村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。

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