株式会社村田製作所(本社:京都府長岡京市、代表取締役会長兼社長:村田恒夫)は、車載Ethernet
*1(100BASE-T1
*2)向けコモンモードチョークコイル(以下、CMCC)として、世界で初めて
*3-55°C~+150°Cの使用温度範囲を実現した製品「DLW32MH201YK2」(以下、本製品)を商品化しました。2019年12月より量産を開始します。
近年、自動車の高機能化にともない、ADAS
*4をはじめとする自動運転に向けて、自動車に搭載されるECU
*5が増加し、これらを接続するネットワークとして、車載Ethernetなどの差動伝送
*6方式を採用した高速インターフェースが増えています。こうした動きにともない、エンジンルームなど高温環境下でも使用可能な部品のニーズが高まっています。
本製品は、温度変化にともなうストレスを吸収する金属端子の採用や、独自の材料および製品設計の組み合わせを最適化することで、従来製品の使用温度範囲が-40°C~+125°Cに対し、自動車内のエンジンに近い過酷な温度環境下で使用可能な使用温度範囲-55°C~+150°Cを実現しました。また、小型化を維持したことで、より広範囲のエリアにECUを配置することが可能になります。
当社では、今後も市場のニーズに応じた製品を開発し、自動運転を支える車載通信網の充実に貢献していきます。
村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
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