世界最小(0603Mサイズ)の過熱検知用PTCサーミスタを商品化
~モバイル機器のさらなる高密度実装や小型化に貢献~

  • サーミスタ(温度センサ)

2021/04/27

株式会社村田製作所
代表取締役社長 中島 規巨

株式会社村田製作所(以下、「当社」)は、スマートフォンやタブレット端末などモバイル機器向けとして世界最小※1となる0603Mサイズ(0.6×0.3×0.3mm)の過熱検知用PTCサーミスタ※2「PRF03BB541NB7RL」(以下、「本製品」)を開発しました。6月より量産を開始します。

  • ※1

    当社調べ。2021年4月26日時点。

  • ※2

    Positive Temperature Coefficient Thermistorの略。一定の温度を超えると抵抗値が急上昇する特性があり、電子機器の過熱検知や過電流保護の用途に使われる。詳細はこちらをご覧ください。

スマートフォンやタブレット端末などのモバイル機器の高機能化・小型化にともない、電子部品の搭載個数が増加しています。さらに、通信速度が飛躍的に高速化する5Gでは、個々の部品が単位時間に処理しなければならない情報量も格段に増え、部品への負荷が大きくなり発熱することから、過熱検知部品のニーズが高まっています。

本製品は、セラミック原料の組成や焼成技術の改良により、世界最小となる0603Mサイズ(0.6×0.3×0.3mm)を実現しました。従来品(1005Mサイズ)に比べ、体積比で約80%、実装面積比で約70%削減しています。

当社は今後、検知温度のラインアップ拡充も進め、市場のニーズに対応したモバイル機器のさらなる高密度実装や小型化に貢献します。

本製品の特長

  • モバイル機器向け世界最小(0603Mサイズ)を実現し、高密度実装や基板の省スペース化に貢献。
  • PTCサーミスタの体積が小さいので高速応答が可能。
  • 無接点のためオン/オフ時のノイズが発生しない。
  • 複雑な回路構成は不要なため、部品点数の削減が可能。
  • 発熱検知後、通常温度になれば自動的に元の抵抗値に戻り、繰り返し使える。
  • 室温(25℃)で抵抗値540Ω、センシング温度115℃で4.7kΩ。

製品情報

製品詳細は、PTCサーミスタ「PRF03BB541NB7RL」をご覧ください。

関連サイト

ムラタについて

村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
詳細はこちらのページをご覧ください。www.murata.com/ja-jp

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