積層セラミックコンデンサは、電極を形成した薄いセラミックシートを何百層も積み重ねた構造となっており、電極を形成した薄いセラミックシートを何百層も積み重ねた構造となっており、電圧をかけると、その電圧に応じて電荷を蓄えます。また、直流電流をカットして交流電流だけを通すという特性を持ち、電子回路上でさまざまな機能を発揮します。たとえば、電源回路ではノイズを除いてきれいな電気をつくります。同調回路では、たくさんの信号の中から必要な信号だけを選り分けます。バイパス回路では、フィルタ回路の一つとして不必要な信号をわき道に逃がします。発振回路では、回路の中で安定した電気の振動をおこし、必要な信号を創り出します。
出雲村田製作所で生産されるセラミックコンデンサは、エレクトロニクス製品に搭載される電子部品の中でも最も使用頻度が高く、重要な部品です。
テレビやカメラ、携帯電話にパソコン、DVDプレーヤー、エアコン、電子レンジ、冷蔵庫、洗濯機といった一般家電や、自動車、コピー機、医療機器、さらに先般宇宙から帰還した『はやぶさ』に至るまで、ありとあらゆる機器に搭載されており、電気で動作する製品には必ずといっていいほど使用されています。その数は、携帯電話で300個、ビデオカメラで600個、ノートPCで730個、デジタルテレビで1,050個が使用されており、一般家庭では一軒あたり5~6,000個のセラミックコンデンサがみなさんのお役に立っていることになります。