小松村田の技術

技術紹介:高周波測定

数百項目にわたるファンクション検査を
高速・全自動で実行するシステムを開発。

高難度の高周波検査を全量で実施

小松村田製作所が手がける製品の中でも、スマホやタブレットに搭載されるモバイルコミュニケーション モジュールは特に多機能かつ複雑な構造の製品。モジュールを構成する部品点数は数百点におよび、LTE(携帯回線)、WiFi、Bluetoothなど複数の通信プロトコルを処理する機能や、それぞれのアンテナも内在されるなど、極めて複雑な構造となっています。こうした製品が、その機能をキチンと発揮できているかどうか――そのための高周波帯域での検査・評価が、生産した全ての製品に対して行われています。

数百項目の検査を全自動で高速に

これらの製品では、複数の周波数帯を同時に使用するキャリアアグリゲーションに対応するため、WiFiやBluetoothも含めると取り扱う電波の数は約10種類。これら全ての周波数帯においてアンテナの指向性や周波数特性、動作チェックなどを行うため、検査・評価は数百項目に上ります。部品や回路の相互干渉でノイズが発生しやすい高周波帯域で、いかに正確に素早く検査と合否評価を行うか。そのために検査装置の製作、アルゴリズム開発、生産現場での実用化など数多くの課題をクリア。高精度の高周波ファンクション検査システムを構築しています。