ステークホルダーエンゲージメント

ステークホルダーとのコミュニケーション

企業は社会から信用されなければ事業活動を行うことはできません。ムラタは、お客様、従業員、株主様・投資家様、仕入先様、地域社会の皆様などのステークホルダーの声に真摯に耳を傾け、要望に応えていくことが必要だと考えています。また、ムラタはステークホルダーとコミュニケーションを重ね、ステークホルダーとともに新たな価値の創出を目指すことで、社是の実践と持続的な成長の実現につなげていきます。

お客様

ステークホルダーとの関わり ムラタでは、「CSとES」を経営における大切な価値観としています。その実現のために、ムラタではお客様の新製品の企画・開発・設計の初期段階から技術交流会などでのコミュニケーションを通じて、お客様ニーズの把握に努めています。この活動によって、お客様の困りごとや要望にお応えすることでお客様との長期的な信頼関係の構築に努めています。
エンゲージメント手段
  • 営業活動を通じたコミュニケーション
  • 商品展示会・オンラインセミナー
  • ウェブサイト、ソーシャルメディア
活動実績例 ムラタの環境に対する取り組みとお客様へのサポート体制
ムラタは、お客様からの多様なご要望を受け、特に環境領域においてカーボンフットプリントを含む製品のライフサイクルアセスメントなど複雑な課題に取り組んでいます。これらに対応するため、営業部門と事業部門、機能主管部門が緊密に連携し、お客様へ迅速かつ的確に情報を提供できる体制を構築しました。
経営・事業活動への反映 ムラタでは、お客様の課題解決と社会の課題解決に貢献し、お客様満足を最大化していくことが企業価値向上につながると考えています。ビジネスへの影響も大きいお客様の声を社内に展開することは、社会課題解決に対する従業員の当事者意識向上にもつながっています。

従業員

ステークホルダーとの関わり ムラタでは、「CSとES」を経営における大切な価値観としています。日々の仕事の中で従業員一人ひとりがやりがいを感じ成長し続けることができる企業でありたいと考えています。このような風土の醸成にむけて、双方向のコミュニケーションを推進しています。
エンゲージメント手段
  • 社長方針説明会
  • 従業員サーベイ
  • 従業員向け研修(階層教育・理念教育など)
  • 役員との対話会
  • 社内ポータルサイト・社内報
  • 内部通報制度・相談窓口
  • 労使協議
活動実績例 労働組合との対話と健全な労使関係の構築
村田製作所では、労働組合との積極的な対話を通じて、人事制度や働き方に関する議論を実施しています。毎月の労使協議会に加え、四半期ごとに労使のトップが経営課題・職場課題に関する対話を行う機会を設けており、労組からの提言をもとに職場環境の改善を図るなど、健全な労使関係を築いています。
経営・事業活動への反映 2022年度は、65歳定年制の導入にむけた各種制度設計や、職級制度・昇格制度の見直しなどの従業員への影響が大きい人事制度改定について労使で議論を重ねました。
労働組合から会社提案に対する従業員の声を伝えてもらうことで、協議が進み労使合意にいたることができました。会社だけでなく、労働組合からも機関誌による周知を行い、制度の理解浸透に努めています。

株主・投資家様

ステークホルダーとの関わり ムラタでは、株主・投資家様へのタイムリーかつ公平で正確な情報開示に努めています。また、持続的な成長と中長期的な企業価値向上を図るべく、株主・投資家様との建設的な対話に積極的に取り組んでいます。
エンゲージメント手段
  • 証券アナリスト・投資家様向け説明会(インフォメーションミーティング・ESG説明会・決算説明会)
  • 国内外証券アナリスト・投資家様とのミーティング
  • 株主総会
  • ウェブサイト(IR・投資家情報)
活動実績例 株主・投資家様との建設的な対話と価値創造
投資家・アナリストの皆様と年間500件以上の対話を行っており、IR担当部門だけでなく、経営層も積極的に対話に参加しています。また、対話で得られた貴重なご意見を社内にフィードバックすることで、さらなる企業価値向上の取り組みにつなげています。
経営・事業活動への反映 株主・投資家様のご意見を踏まえ、会社説明会において中長期目線での事業機会の発信強化や、当社として初となるESG説明会を開催しました。また、情報開示においては、決算説明会資料の改善やESG情報の開示拡充を行いました。

Link: 株主・投資家との建設的な対話に関する方針

仕入先様

ステークホルダーとの関わり ムラタでは、仕入先様と信頼し合い、ともに繁栄できる関係を確立することにむけたコミュニケーションを重視しています。仕入先様とともに固有技術や管理技術の改善に取り組むことに加え、公平・公正かつ誠実な対応、法令の遵守はもちろん、社会倫理にしたがって信頼関係を構築しています。
エンゲージメント手段
  • 日々の購買慣行における仕入先様対応
  • 仕入先様専用ウェブサイト
  • 仕入先様のためのご相談窓口
  • 仕入先様への説明会やアンケートの実施
  • 仕入先様への現場監査
活動実績例 ポータルサイトを通じた仕入先様との価値共創
ムラタでは、調達活動においてもDX の推進に取り組んでいます。その一環として、当社と仕入先様間の「情報」と「コミュニケーション」をつなげることを目的に仕入先様向けポータルサイトを立ち上げ、仕入先様との価値共創の基盤として運用しています。
経営・事業活動への反映 仕入先様向けポータルサイトでは、生産や品質管理、SDGsなど幅広いテーマで仕入先様とコミュニケーションを行っています。そこで得られた仕入先様の声を調達部門だけでなく関係部門とも共有することで、自社だけでなく、サプライチェーン全体で経済価値・社会価値の向上を目指していきます。
         

地域社会の皆様

ステークホルダーとの関わり ムラタは「そこにムラタがあることが、その地域の喜びであり誇りであるように」と願っています。その実現のために事業を営む地域の課題解決につながる活動を継続的に行うことで、地域の方々に当社の事業や取り組みをご理解いただきながら、多様な方法でコミュニケーションを図ることで、良好な信頼関係の構築に努めています。
エンゲージメント手段
  • 工場・事業所のある地域行政や近隣住民、NPOなどの皆様との対話や情報交換会
  • 工場見学会
  • 地域イベントへの参加・協賛
  • 従業員による地域でのボランティア活動
  • 出前(出張)授業や電子工作教室の実施
活動実績例 持続可能なまちづくりと事業成長を目指した地方創生プロジェクト
島根県にある出雲村田製作所、島根島津、島根富士通で地方創生プロジェクトを立ち上げました。労働人口が減少する地方で事業を継続するためには地域全体の成長が求められる中、近隣企業との連携を強化することで、「持続可能なまちづくり」と事業成長の好循環を目指しています。
経営・事業活動への反映 地方創生プロジェクトでは、若手従業員が中心となって活動を進めているほか、行政や地元高校といった3社以外も巻き込み産官学連携につなげています。従業員が社内外の多様な人々と協働しながら地域の社会課題解決に取り組むことで、会社と地域の将来を支える人材の育成と定着にもつながることを期待しています。