2023/03/23
株式会社村田製作所
代表取締役社長 中島 規巨
株式会社村田製作所（以下、「当社」）は、企業や大学に向けて当社の部品を使った新しいアイデアを広く募集し、ともに実現を目指す共創プロジェクト「KUMIHIMO Tech Camp with Murata」（以下、「当プロジェクト」）において、最優秀賞・優秀賞を決定しました。
■最優秀賞
SORA Technology株式会社
応募アイデア：「SORA Malaria Control（マラリアの感染源となる蚊の幼虫が繁殖する水たまりを検出するドローン空撮システム）」の広範囲化に必要となる長時間運用に適したソーラープレーンの開発
■優秀賞
Moodify
応募アイデア：「匂いプリンタ（カラープリンタの創色システムのように、匂いを組み合わせ創香するもの）」の共同試作、および共同マーケティング
当社取締役専務執行役員 岩坪 浩 は次のように述べています。
「『ハードウェアで世界を変える！』というコンセプトに合致するユニークなアイデアが多数集まり、非常に嬉しく思います。当社の視野だけでは思いつかなかったたくさんのアイデアに触れ、わくわくする想いでした。
今回は当社の標準品を対象としましたが、次回はWEBサイトに紹介していない新規デバイスの活用を検討します。当社の製品を使ってどのような課題解決が新たに考えられるのか、さらにパワーアップさせた形でこのプロジェクトを継続していきたいと思っています。これからも新たなビジネスを志向される皆さまとの出会いと相互の刺激を楽しみにしています。」
今後受賞企業とはアイデアのビジネス化に向けた検討を行います。これからも当社は「ハードウェアの力で世界を変えたい」という想いを実現するため、当社の電子部品とスタートアップ企業の発想力を掛け合わせ、革新的なサービスやソリューションを生み出すことで社会の発展に貢献していきます。
KUMIHIMO Tech Camp with Murata について
「KUMIHIMO Tech Camp with Murata」は、一般向けに販売していない当社の電子部品（センサ・通信モジュールなど）をスタートアップや大学に提供することで、従来は困難だったアイデアの実現を目指すプロジェクトです。試作品の製作サポートや、ビジネス化に向けたさまざまな支援を行うことで、市場ニーズに応える新サービス・新ソリューションの開発に共同で取り組みます。当プロジェクト選考結果詳細は以下をご覧ください。
SORA Technology株式会社
SORA TechnologyはUAV(Unmanned Aerial Vehicle＝無人航空機)を活用した宙のものづくりを通じて、マラリアなどの感染症やラストワンマイル配送といったグローバルヘルスを中心とした社会問題の解決に貢献し、「災害・疫病に負けない持続可能な社会」の実現を目指しています。提供サービスの「SORA Malaria Control」はマラリアを媒介する蚊のボウフラの早期発見と駆除のために、UAV空撮とAI技術によるソリューションを低コストで実現します。
Moodify
Moodifyは2017年に設立され、香りのデザインとコミュニケーションのデジタル化に関する技術とソリューションを開発しています。香りを調合するためのソフトウェアは、コンピュータサイエンス、材料科学、フレグランスデザインの最先端の知識を持つ「ワイツマン科学研究所 嗅覚研究グループ」の15年以上にわたる学術研究に基づいています。Moodifyのチームは、心理物理学、バイオインフォマティクス、AI、材料工学、化学、香料の分野で博士号を取得しているメンバーで構成されています。
ムラタについて
村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
村田製作所トップページを見る