社会とムラタ

社会・地域への責任と行動

人と組織と社会の調和の実現に向けて

これまでムラタは、地域の方々にムラタの事業や取り組みを御理解いただきながら信頼関係を築くことに努めてまいりました。それが目に見えない大切な資産となり、今日まで事業活動を継続することができたと感謝しています。中期構想2021では「人と組織と社会の調和」を健全に成長するための課題のひとつとして掲げ取り組んでいます。事業を営む地域の課題解決につながる活動を継続的に行い、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

具体的には「次世代育成支援、地域社会への支援、環境保護、文化支援(芸術・スポーツ・伝統文化産業)、学術支援」を重点分野と位置付け、地域社会の社会的・経済的・文化的特性を理解し、地域社会の発展に寄与できるよう活動を進めています。

社会・地域貢献活動基本方針

「そこにムラタがあることが、その地域の喜びであり、誇りである企業。ムラタで働くことが、従業員の喜びであり、誇りである企業」であり続けたいと願っています。

地域の皆さまをはじめとした幅広いステークホルダーの皆さまとの対話を通じ、持続可能な社会の実現・地域社会の発展という共通の目標に向けて、継続的な社会・地域貢献活動を積極的に取り組みます。

【取り組みにあたっての基本的な考え方】

  • 社会の課題に関心を持ち、ムラタの特色を活かした貢献活動を行います。
  • 事業を行う地域での活動を基本とし、それぞれの地域のニーズと特性に応じた役割と責任を果たします。
  • 従業員の参画を重視し、従業員一人ひとりが、積極的に社会や地域との接点を持つことを奨励し、支援します。

※この方針は取締役会で定期的に監督を受けています。

次世代育成支援

小学校での出前授業

モノづくり企業としてモノづくりを支える「技術者」の仕事内容や面白みを伝えようと、国内外の拠点で小中学生を対象とした理科授業・出前授業を開催しています。村田製作所オリジナルの自転車型ロボット「ムラタセイサク君」の仕組みや開発中の様子の紹介、体験型プログラミング教育出前授業「動け‼せんせいロボット」、電子工作教室、環境保全への関心を高めてもらうための環境学習やキャリア教育など、地域のニーズに応じた出前授業を継続的に実施しています。2020年度は国内65件、海外7件の出前授業を行いました。また、地域の子どもたちや学生向けに工場見学、職場体験などを実施しており、国内36件、海外22件受け入れました。未来を担う子どもたちに夢や希望を与える企業でありたいと願い、活動を続けています。

2020年度事例:「高校生へのキャリア教育」 東北村田製作所

「福島県立船引高校」2年生を対象に「社会人としてのあり方、モノづくりに対する理解を深める」をテーマに講演会を行い、社会人として必要な心構えや目標を決めて計画的に行動することの重要性などを説明しました。講演内では備長炭を用いたアルミ空気電池の実験を行いました。

2020年度事例:「Mulabo!オープン」村田製作所

2020年12月16日、みなとみらいイノベーションセンター内に、子ども向け科学体験施設「Mulabo!」がオープンしました。STEM教育・文化の発展に寄与すべく、「エンジニアの卵が生まれるきっかけの場」をコンセプトに、幅広い世代に親しまれ、繰り返し楽しんでもらえるよう趣向を凝らした4つのゾーンを設けています。入場は無料です。詳しくはこちら別ウィンドウで開くをご覧ください。

地域社会への支援

ムラタでは、国内外の拠点で地域のニーズや特性に合ったサポートを実施しています。

海外では、中国や東南アジアで老人ホームや孤児院などへの寄付を実施したり、イギリスではフードドライブ、アメリカではトイドライブなどを実施しています。

国内では、出雲村田製作所や福井村田製作所で、日系ブラジル人の子女が多くいる小・中学校への通訳の派遣や備品の寄贈など、地域の多文化共生を支援しています。

そのほかの拠点においても地域清掃活動や献血など、地域に寄り添った継続的な支援活動を実施しています。また、地域のイベントや祭りに参加し、ムラタのロボットを活用したパフォーマンス実演を行うなどして、地域やイベントの活性化を支援しています。

また、大規模災害発生時には被災されたみなさまや被災地の復旧にお役立ていただくため義援金などを通じた支援活動を行っています。

2020年度事例:「多文化共生支援」福井村田製作所

福井村田製作所では、多文化共生支援のため以下の支援を行いました。

  • 越前市・仁愛大学へポルトガル語寄付講座設置
  • 越前市内の小中学校へポルトガル語通訳派遣の支援
  • 越前市国際交流協会へ日本語教室のオンライン対応環境整備のためのタブレット端末購入費支援
  • 越前市へ外国籍児童生徒支援のため教育用品(日本語初期指導教材)の支援
越前市役所にて外国籍児童生徒支援のための教育用品贈答式の様子

環境保護

岡山村田製作所のビオトープ
ビオトープでの子ども向け野鳥観察会

「ムラタの緑化方針」を制定し、地域に「文化的雰囲気」を生み出し、それを維持発展させることが企業の社会的責任であるという方針のもと、拠点ごとに地域の文化や自然と調和した緑化に取り組んでいます。2020年度は新型コロナウイルス感染症対策のため一部中止となりましたが、季節の折々には事業所を開放し、地域の方々にお楽しみいただいています。

たとえば、岡山村田製作所ではビオトープをつくり、地域の生態系を保全しており、地域の皆さまに向けてサクラ鑑賞会やホタル観賞会、ビオトープ見学会などを行っています。野洲・八日市の事業所ではシャクナゲ、福井村田製作所・小松村田製作所ではバラを育て、開花時期に応じて地域の皆さまへ一般開放し、多くの方々にご来場いただいています。

また、地域の皆さまにご支援いただきながらムラタの従業員が「ムラタの森」を通じて森林保全活動を行ったり、東北村田製作所では生態系を脅かす特定外来種大ハンゴンソウ防除活動を行なったりと、生態系保全に取り組んでいます。

2020年度事例:「日本緑化センター会長賞受賞」氷見村田製作所

氷見村田製作所では、これまで環境負荷低減活動の一環として行ってきた工場緑化や、地域との緩衝緑地帯である正面緑地公園と、構内緑地の連続性を持たせたレイアウトが評価され、一般財団法人日本緑化センターより「日本緑化センター会長賞」を受賞しました。国内ムラタグループで15番目の受賞工場(奨励賞含む)となりました。

2020年度事例:「ダムの建設を支援しました」Murata Electronics (Thailand), Ltd.

タイ国において、人や野生生物の消費源、畜産や農業用に水を蓄えられるようにするとともに、森林の生物多様性を向上させるため、Murata Electronics (Thailand), Ltd.は、Industrial Estate Authority of Thailandと共同でダムの建設を支援しました。

文化支援(芸術・スポーツ・伝統文化産業)

芸術文化は人々に感動や生きる喜びをもたらして人生を豊かにし、スポーツ文化は人々の心身の健全な発達をもたらします。伝統文化産業は地域が大切に引き継いでいる志であり、よりどころです。いずれも社会の発展に寄与する大切な要素であると考え、ムラタは文化支援を通じた地域活性化に取り組んでいます。

ムラタ本社では、所在地である京都府長岡京市で毎年夏に開催される「全国小学生バドミントン大会若葉カップ」に1992年から特別協賛し、応援しています。また、2007年から「京都府高等学校総合文化祭優秀校発表会」への特別協賛を実施しており、「村田製作所賞」を設け、文化系でトップクラスの活躍をみせる高校生のクラブ活動を応援しています。
岡山村田製作所では、毎年秋に地元のプロサッカーチームのメンバーに来ていただき、地域の小学生向けにサッカー教室を開催しています。出雲村田製作所では、地元の女子サッカーチーム「ディオッサ出雲FC」をスポンサードしており、3名の選手および1名のコーチを従業員として迎え、継続的にアスリート活動の支援を行っています。また、ほかの拠点でも地元のスポーツチームやスポーツ大会など地域のスポーツ文化発展を支援しています。

2020年度事例:「京都府高等学校総合文化祭優秀校発表会での「村田製作所賞」の授与」村田製作所

「京都府高等学校総合文化祭優秀校発表会」は京都府下の高等学校における文化活動の充実向上および芸術文化の振興を図ることを目的に開催されています。ムラタは青少年の文化活動に貢献するという意義に賛同し、2007年から協賛を続けています。

<村田製作所賞受賞>

合唱専門部 京都府合同合唱団―みやび―
日本音楽専門部 京都光華高等学校 箏曲部
郷土芸能専門部 京都橘高等学校 太鼓部

学術支援

ムラタは企業創立以来、各方面から支援をいただき、技術開発を進めてきました。そのため、学術振興を通じて科学技術の発展に尽くしたいと考え、1985年に「村田学術振興財団」を設立しました。同財団は、科学技術の向上・発展や、人文・社会科学分野の諸問題の解決に寄与する研究への助成金を交付し、研究者の国際交流も促しています。また、2017年度より海外の大学への助成も開始しています。2020年度は国内では、研究助成 173件、研究会助成 34件、海外派遣援助59件で、計4億1,041万円、海外では研究助成40件で計1,600万円を助成しました。
財団設立からの累計助成金額は、43億円になります。

第36回 2020年度 研究助成金贈呈式

また、各拠点で大学生向けの奨学金設置や大学での講義などを通して、学術支援を行っております。
大学生の科学技術革新活動を支援するために、無錫村田電子有限公司、ムラタ新能源(無錫)有限公司、深圳村田科技有限公司の3社は、南京理工大学、西安科技大学にて、2019年より科学技術関連のアイデアや作品のコンテスト「ムラタカップ」を開催しています。

2020年度事例:「奨学金支給」無錫村田製作所

阜寧中等專業學校、新沂中等專業學校へ村田「匠心築夢」奨学金を支給、無錫職業技術学院の「村田クラス」の14名学生に奨学金を支給しました。

2020年度に実施した主な社会・地域貢献活動(抜粋)

重点分野 活動事例(20F)
次世代育成支援 出前授業「ムラタセイサク君の科学」(白山市立広陽小学校、宝達志水町公民館/金沢村田製作所)
体験型プログラミング授業「動け‼せんせいロボット」(第2向陽小学校、第2大山崎小学校/村田製作所)
EHS基礎知識教育(深圳坪山实验学校/深圳村田科技有限公司)
宝達志水町でのムラタセイサク君デモ、PC分解講座(金沢村田製作所、ハクイ村田製作所)
電池について考えるグループワーク、電池に関する講義、手づくりマンガン電池実習体験(本宮市立本宮まゆみ小学校/東北村田製作所)
環境保護 あなみずの森整備(穴水村田製作所)
セミ抜け殻調査と水生植物調査(岡山村田製作所)
ムラタの森(登米村田製作所)
エコグリーン環境プログラム(Murata Electronics (Malaysia) Sdn. Bhd.)
コミュニティ支援 フードドライブ活動(福井市社会福祉協議会/アスワ村田製作所)
ポルトガル語児童書(124冊)・書架の寄贈(ひかわ図書館/出雲村田製作所)
構内バラ園を地域住民の方に開放(小松村田製作所)
台北北岸の清掃活動(新北市環保局/台湾村田股份有限公司)
新型コロナウイルス感染症の影響で、外出ができず、スマートデバイスを持っていない高齢者向けにタブレットを寄付(韓国村田電子株式会社)
文化支援
(芸術・スポーツ・伝統文化産業)
「青空会ソフトボール大会」(地元少年ソフトボール団体)へのトロフィー等の寄贈および大会運営の支援(東北村田製作所)
プロバスケットケットチーム「島根スサノオマジック」スポンサー就任。青少年育成事業に賛同し協賛。(出雲村田製作所)
武生国際音楽祭活動支援(福井村田製作所)
いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭への協賛(村田製作所)
The Chinese and Foreign Friends Associationの「無形遺産への理解」活動を支援(The Chinese and Foreign Friends Association/無錫村田製作所)
学術支援 熱感知ソフトウェアをサポート(漢陽大学/韓国村田電子株式会社)
島根大学コロナウイルス緊急学生一時金への寄付(島根大学/出雲村田製作所)
ロボット講座(富山県立大学/富山村田製作所)
2名の大学生に奨学金を支給(マレーシア工科大学ペトロナス&セーヌ大学/Murata Electronics (Malaysia) Sdn. Bhd.)

社会・地域貢献活動に関するデータはこちらからご覧いただけます。