1. アウトカム指標
(1)主観的健康観
ムラタでは、「健康」とは「病気ではない、弱っていない」ということではなく、「体」「心」「人・社会との関係」が調和した状態であると捉えています。よって、医学的な状態だけでなく、従業員自らが健康であると実感できていることが重要だと考えています。「主観的健康観」とは、健康診断などの数値結果ではなく、自身の健康状態を主観的に評価する指標です。ストレスチェックの質問項目に「疾患の有無に関わらず、あなたのことを健康だと思いますか?」を設け、数値把握をしています。
(2)プレゼンティーズム/アブセンティーズム
健康経営プランの重点取り組みのひとつとして、「ストレスマネジメントの強化」を掲げています。健康を実感している従業員がパフォーマンスを発揮することで、顧客への価値創造・提供(CS)を実現します。そのプロセスの中で、従業員自身がやりがいと成長(ES)を実感することを目指しています。ムラタでは、ここから生み出されるものが「エンゲージメント」であると捉えています。事業環境や働き方の変化など、ムラタを取り巻く環境が大きく変わる中でも、土台である従業員の健康が大きく影響を受けることなく、パフォーマンスを発揮し続けられるよう支援しています。この取り組みの指標として、プレゼンティーズムとアブセンティーズムを設定しています。
①プレゼンティーズム
従業員のパフォーマンス度合いを把握するために、プレゼンティーズムによるモニタリングを開始しました。まずは現状把握を行い、経年で数値を把握し、ムラタとしての適正レベルを検討します。
②アブセンティーズム(1か月以上の休業者率)
「休職者をゼロにする」のではなく、パフォーマンスが大きく低下している従業員が心身の不調を相談しやすい環境を整えることを重視しています。不調を早期に発見、対処(場合によっては早期に休職させる)することで、早期に復帰できるよう支援しています。不調を長期化させないことで、アブセンティーズムが大きく変動しないようモニタリングしています。
(3)睡眠改善の指標(睡眠で休養が取れているか(ストレスチェック))
「体」「心」の調子に大きな影響を与える睡眠の改善に力を入れています。
取り組みの成果指標として、ストレスチェックの質問項目「よく眠れない」の回答のうち、否定回答をもとに推移を可視化しています。
(4)ハイリスク者率
ムラタでの健康経営の取り組み成果を客観的に評価する指標として、ハイリスク者率によるモニタリングを行っています。定期健康診断の健診項目・問診項目やストレスチェックに含まれる項目を活用し、生物学的リスク4項目(血圧・血中脂質・肥満・血糖値)、生活習慣リスク4項目(喫煙・飲酒・運動・睡眠休養)、心理的リスク4項目(ストレス・生活満足度・仕事満足度・主観的健康感)の12項目を設定し、保有するリスク数により、低・中・高の3つの健康リスクレベルを評価し、経年で数値を把握しています。