コンデンサ

主な製品

積層セラミックコンデンサ(MLCC)

積層セラミックコンデンサ

MLCCは、一時的に電気を蓄えたり放出したり、信号に含まれるノイズの吸収や一定の周波数の信号を取り出すほか、直流をカットし交流だけを通すなどの機能を持ち、モバイル機器や家電製品、IoT機器などで採用されています。また、自動車や医療、宇宙機器など、高信頼性が求められる用途でも使われています。

事業機会 強み
  • 5Gや自動車の電装化の進展による部品需要の増加
  • 豊富な製品ラインアップ、高いシェア
  • 小型大容量、高信頼性、高品質を実現する技術力とモノづくり力
  • ワールドワイドな販売体制と業界最大の供給力
  • 材料から製品までの一貫生産体制にもとづく収益力

成長戦略

① 部品需要の拡大に対応するための生産能力の増強

通信やモビリティの市場では今後も部品需要の増加が見込まれます。業界最大の生産能力という競争優位性を活かし、さらなる規模の拡大を図ります。

② 競合企業の台頭などのリスクを踏まえた成長シナリオの立案と実行

将来成長が見込まれるMLCC市場では、既存の競合企業との競争が激化することが予想されます。競争環境に注意を向けて、持続的な事業成長を目指します。

③ 持続的なイノベーションの創出とグローバル販売ネットワークにより、トップシェアであり続ける

MLCC市場におけるムラタのシェアは40%であり、今後成長が見込まれる自動車市場においては50%と高いシェアを有しています。これまで培ってきた競争優位性をさらに強化し、市場でのポジションを維持向上していきます。

<成長戦略の進捗> 石原産業株式会社および富士チタン工業株式会社との合弁会社の設立

当社は、MLCCの材料であるチタン酸バリウムを製造するサプライヤーの1社である富士チタン工業株式会社とその親会社である石原産業株式会社の3社間で合弁会社を設立しました。急速なIT機器の発展や自動車の電装化を背景として、MLCCの需要は今後も拡大が見込まれており、材料からの安定供給体制が必要不可欠と考えています。本設立案件はサプライチェーン安定化に向けた重要な施策と位置付けています。