ガバナンス

リスクマネジメントの強化

基本的な考え方

ムラタは、事業活動に関連する内外のさまざまなリスクを適切に管理することにより、リスクの発現による損失を最小限とし、グループ全体の持続的な企業価値を向上させるために、定期的に事業活動全般についてのさまざまなリスクを分類・評価し、各リスクに対する事前対策や有事の際の損失を低減させるための活動を行っています。

推進体制

ムラタでは、代表取締役社長を委員長とするCSR統括委員会の下部委員会として「リスク管理委員会」を設置しています。この委員会は、担当執行役員を委員長とし、総務、人事、広報、知財、環境、品質保証、営業、情報システム、法務などの部門長で構成され、全社的なリスク案件についての対策を検討しています。また下部組織として情報セキュリティ分科会、BCM 分科会を設け、個別のリスクに対する対策を検討・実施しています。

※BCM(Business Continuity Management):
BCP(Business Continuity Plan)策定や維持・更新、事業継続を実現するための予算・資源の確保、事前対策の実施、取り組みを浸透させるための教育・訓練の実施、点検、継続的な改善などを行う平常時からのマネジメント活動のこと。

リスクの把握

各リスクの主管部門が年2回、ムラタが現在直面しているリスク、あるいは近い将来に予想されるリスクを抽出・評価し、対策を策定し、リスク管理委員会はそれらの内容を審議し必要に応じて追加対策を指示します。
各リスクは、発生頻度と影響度を基に分類され、経営陣が重要度・緊急度の高いリスクを把握し、適切なリスク対策が講じられるようにしています。

事業等のリスク

投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項(有価証券報告書提出日(2020年6月26日)時点)には、以下のようなものがあります。

1 当社製品の需要変動リスク 11 公的規制とコンプライアンスに関するリスク
2 製品の価格競争リスク 12 品質問題に関するリスク
3 安定調達に関するリスク 13 環境規制リスク
4 特定の取引先、製品への依存リスク 14 気候変動によるリスク
5 新技術・製品の開発におけるリスク 15 情報セキュリティに関するリスク
6 海外市場での事業展開におけるリスク 16 知的財産権に関するリスク
7 M&A、事業提携、戦略的投資に関するリスク 17 税務に関するリスク
8 お客様の信用リスク 18 人材の採用・確保に関するリスク
9 為替変動リスク 19 災害・感染症などによる事業活動の停止リスク
10 資金に関するリスク

事業継続計画(BCP)

大規模な自然災害が起こると事業活動が長期間停止する危険性があります。ムラタでは「お客様に製品を安定供給する」という責任を果たすために、事業継続計画(BCP)を策定し、建物・生産設備の耐震性・安全性確保、通信・情報システムのバックアップ体制構築、在庫による供給の維持など、被害を最小限に抑え、事業を継続させる諸対策を実施しています。

資材調達においては、災害などのリスク発生時に調達活動が停滞しないよう、資材の仕入先生産場所のデータベース化を実施し、リスクを想定した初動対応体制および初動対応フローの策定を行うことにより、迅速な初動対応の実施に向けて取り組んでいます。また、重要資材については、安定調達の施策として、マルチベンダー化および仕入先でのBCP対応状況の確認を行った上で、リスク発生時に想定される復旧期間を考慮した在庫の確保などの対策を進めています。

また、定期的な防災訓練や事業継続訓練の実施により、初動対応の実効性確認と継続的な改善、危機対応能力の向上とBCPの改善点把握に取り組んでいます。2020年度は、本社が地震被害を受けた想定で、事業継続計画(BCP)の見直しを目的とした訓練を実施しました。

BCP訓練

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への取り組み

世界的に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染が拡大する中、ムラタでは、従業員と取引先の健康・安全の確保と地域の皆さまの安心、サプライチェーンにおける企業の社会的責任としてムラタ製品をグローバルに供給し続けることを最優先事項としています。これまでムラタでは、本社に設置した危機対策本部において、感染予防と感染拡大防止、事業継続のためのさまざまな施策を決定し、実行してきました。具体的には、在宅勤務や時差出勤の活用、出張規制、社内における従業員の行動履歴の記録、食堂や職場における衝立の設置、従業員の私的な行動における自粛要請など従業員の感染防止のための施策や、感染者が発生した場合のBCPの策定など、新型コロナウイルス感染症による従業員の健康やムラタの事業活動への影響が最小限になるよう取り組んでいます。