機能デバイス

主な製品

センサ

センサ

センサは、私たちの周りにあるさまざまなエネルギーを人間や機械が取り扱いやすい信号やデータに変換する電子部品です。ムラタでは、セラミック材料技術、MEMSなどの微細加工技術を用いた高性能で高信頼なデバイス、磁気抵抗素子を用いたデバイスからモジュールと多彩な製品ラインアップを有しています。

事業機会 強み
  • ADASや自動運転の普及による高精度センサの市場拡大
  • 自動車の電装化の進展による部品需要の増加
  • AIやクラウドを使用したサービスの拡大によるセンサノードの必要性
  • 社外のパートナー企業との価値共創による新規需要の創出
  • 独自のMEMS設計・加工・パッケージング技術による低ノイズ・高感度・高精度・安定性・信頼性
  • 豊富なセンサ技術の引き出しと多彩な製品ラインアップ
  • さまざまな材料を用いることによって差異化した素子を有し、お客様に価値を創造、提案すること

成長戦略

① コア技術の創出と強みを活かすアプリケーションにリソースを投下

モビリティ市場・IoT市場・ウェルネス市場の成長によりセンサを必要とする機能は大きく増加していくことが予想されます。広がる事業機会に対してムラタの強みを活かせる領域に注力し、センサ事業の拡大を目指します。

② 技術の差異化を図り、パートナーとともに新しい価値を創出

当社の強みである技術力にさらに磨きをかけるとともに、パートナーとの価値共創を志向し、既存領域にとらわれない新たな発想でビジネスに挑戦していきます。

③ 製品価値を最大化するSCMの構築

センサは多品種少量生産という特徴がありますが、製品を差異化しつつお客様に価値を提供し、多品種に対応できる生産プロセスを構築します。

<成長戦略の進捗> 自動運転市場向けのセンサのラインアップ拡充と生産能力強化

当社は、自動運転市場向けで超音波センサやMEMS慣性力センサなどの各種製品を供給しています。超音波センサは、2023年6月に近距離検知15cm(従来は30cm)を実現したADAS向け製品の量産化を実現しました。また、お客様からの引き合いの強いMEMS慣性力センサは、フィンランドの子会社に加え、金沢村田製作所(石川県)においても生産能力増強を実行しています。これは、需要増加に応えるだけでなく、生産拠点の分散化によりBCPを重視される自動車関連のお客様に対して安定供給の価値を訴求することができます。これらの強みを発揮し、センサ事業の成長を目指します。

MEMS慣性力センサ(SHCA600)