ムラタは、エレクトロニクス業界をリードするモノづくり企業として、未来を担う子どもたちに科学技術の魅力を伝え、将来イノベーションを起こす人材を育成するためのSTEAM教育活動に取り組んでいます。
日本では、子どもの理科離れ・IT人材不足が問題視されています。こうした状況下、ムラタでは2006年から「出前授業」というスタイルで積極的にSTEAM教育を行ってきました。
STEAM教育・・・Science、Technology、Engineering、Liberal Arts、Mathematicsの5つの領域を対象とした理数教育に創造性教育を加えたもの
ムラタの出前授業
出前授業では主に3つのコンテンツで授業を実施しています。
- キャリア教育
- 2005年に誕生した自転車型ロボット「ムラタセイサク君」を使った授業。開発過程やロボットに使用されている電子部品を紹介することで、モノづくりを支える技術者の仕事内容や面白さを伝えます。
- 環境教育
- 2012年にスタートした電気エネルギーと環境との相関関係を考える授業。小学校4~6年生の電気の授業内容に合わせ、手回し発電機によりコンデンサに蓄電したり、違った負荷につなぎ、消費電力の差を体験します。
- プログラミング教育
- 2020年度から小学校でのプログラミング教育必修化に先駆け、教育現場からの要望を取り入れたコンテンツ「動け!!せんせいロボット」。論理的思考を養う力の習得を目的とし、親しみやすい授業になる様、ロボット役は人間がつとめ、タブレット上で動きの指示を出します。
「動け!!せんせいロボット」の紹介映像はこちら
多くの出会いと感動
主に各事業所近隣の学校を対象に、年間約100回出前授業を実施しています。この出会いをきっかけに、理系大学に進学し、ムラタへの入社実績も出ています。
授業の講師は、色んな部署から幅広い年齢のボランティア運営スタッフが参加しています。出前授業は、地域への社会貢献に加え、従業員にとっても子どもたちとコミュニケーションをとることで、仕事に対するモチベーション向上や仕事について考える良いきっかけとなっています。
世界に広がる取り組み
ムラタは、国内だけでなく海外の事業拠点においても、出前授業の実施を拡大しています。
「環境教育」の出前授業では、子どもたちに手回し発電機を操作してもらい、発電させることによって、電気エネルギー、コンデンサの特徴、エネルギー変換原理などの習得に加え、社会課題となっている地球温暖化について学んでもらいます。
中国で実施している手回し発電機を使った授業
また、学校への訪問だけでなく、幅広い年齢の子どもたちが集まる場所でも実施しています。
この取り組みを通じて、知的好奇心を刺激する魅力的で楽しい体験を提供することは、未来のイノベーターとなる子どもたちへの投資であり、重要だと考えています。
いつでも科学の不思議や楽しさと出会える場所 Mulabo!
子どもたちがいつでも科学の不思議や楽しさと出会える場所として、2020年12月に横浜市にある村田製作所みなとみらいイノベーションセンターにMulabo!を開設し、科学・電気に触れる展示やイベントを行っています。
Mulabo!のウェブサイトはこちら
電子部品の仕組みをいつでも楽しく学べるウェブサイト「デンシランド」
「電子部品を楽しく学ぶテーマパーク」をコンセプトとした子ども向けウェブサイト「デンシランド」を2022年1月に開設しました。
こちらのサイトでは、電子部品の特徴や、電子部品が世の中でどう使われているのかをサイトで分かりやすく楽しく伝えることで、興味喚起を促し理科に興味を持つきっかけになることを目指しています。
デンシランドのウェブサイトはこちら
ムラタは今後も、楽しく学べるSTEAM教育活動の提供を通じ、未来を担う人材育成に貢献し続けます。