中期構想2021(2019-21年)

ムラタでは、長期Visionを達成し持続的に成長していくために、3か年で取り組むべき内容を「中期構想」でまとめています。ここでは、現中期(中期構想2021)の詳細と進捗についてご紹介いたします。

長期ビジョン(Vision2025)

テーマ
強い経営基盤に造り直す。そして、拡がる事業機会を捉え健全に成長を続ける。

2025年のムラタのありたい姿

CS/ESがドライブするイノベーション

世界中の従業員がつながることでイノベーションを起こし、新たな価値を創造する。

グローバルNo.1部品メーカーであること

各事業のターゲット領域で、価値提供のカタチを部品からソリューションに広げながら、お客様から一番に選んでもらえるメーカーでありたい。

基盤市場、挑戦し続ける市場、さらにその先を見据えて

コア・コンピタンスを強化し、獲得しながら以下を実現する。

  1. 自動車市場を通信市場に続く基盤市場と位置付け収益の柱に。
  2. エネルギー、メディカル・ヘルスケアは長期的な視点で挑戦を続ける。
  3. 将来有望なNEXT NEWを探求する。

中期構想2021(2019年度〜2021年度)

通信市場と自動車市場では、大きな環境変化の波がすぐ目の前まで押し寄せてきています。
これらの市場から事業機会を手繰りよせ、持続的成長を果たすためには、拡大した企業規模に合わせて組織や仕事の仕組みなどの基盤を強化する必要があります。
拡がる市場の中でお客様に満足していただけるムラタの価値を提供し、また従業員一人ひとりが活躍しやりがいを感じながら成長していくことができる、健全な成長を目指します。

中期構想2021の進捗

初年度である2020年3月期の3つの全社方針の取り組みをご紹介いたします。

ポートフォリオ経営の実践

全社最適の視点でより効率的なリソース配分を行うための仕組みを構築する必要があり、施策として事業性評価モデルの導入に努めております。

飛躍的な生産性向上と安定的な供給体制構築

IoT(Internet of Things)の積極的な活用とともに、制約条件やムダを排除し最適化、標準化も図りながら総合的に取り組み、モノづくりの効率を高めます。

人と組織と社会の調和

社会課題を起点とするマテリアリティ(重点課題)について目標値を定め、事業との調和を図りながら取り組みを加速してまいります。また、「信頼と尊重」を可能とする組織風土とビジネスプロセスの構築のファーストステップとして、グローバルサーベイを実施し、「やりがいと成長」を感じる従業員を増やしていきます。

拡がる事業機会を捉え健全に成長を続けるための3つの全社課題と中期基本方針

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中期構想2021の振り返り

2018年に3か年の取り組み方針として「中期構想2021」(2019年度~2021年度)を策定しました。中期構想2021では、会社の規模拡大にあわせて強い経営基盤に造り直し、広がる事業機会を捉えながらお客様に満足していただける価値を提供すること、また従業員一人ひとりが活躍し、やりがいを感じながら成長できる状態を目指して、健全に成長を続けていくための3つの全社経営課題を設定し、取り組みを進めてきました。

中期構想2021の振り返り図

全社経営目標

経営目標の数値説明の表

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【売上高】
自動車の電装化の進展や5Gの普及にともない、継続的に部品需要は拡大したものの、リチウムイオン二次電池やコネクティビティモジュールにおいて事業ポートフォリオの見直しを進めた影響などにより、目標を下回りました。

【営業利益率】
各製品の利益率改善や製品構成の良化、旺盛な需要を背景とした生産高の増加による操業度益に加えて円安の影響もあり、目標を大幅に上回りました。

【ROIC(税引前)】
建屋の新設や生産能力増強のための設備投資により投下資本が増加しましたが、営業利益が増加したことにより、目標を上回りました。

全社経営課題

全社経営課題の説明図