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物流拠点「東京ロジスティクスセンター」を設立~2拠点体制で円滑な製品の供給と物流の安定化を図る~

2023/06/27

株式会社村田製作所
代表取締役社長 中島 規巨

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株式会社村田製作所(以下、「当社」)は、2022年12月に東京ロジスティクスセンターを千葉県流山市に開設しました。既存の大阪ロジスティクスセンターと合わせて関東と関西で2つの物流拠点を構築することで、災害時などでもお客さまへの円滑な製品の供給と物流の安定化を図ります。

 

東京ロジスティクスセンター設立の背景

 

当社はグローバルで50の生産拠点を有し、1日あたりトータル25,000件の出荷を行い、月間13,000トンの物量を扱っています。
2011年には、各工場で保有していた完成品の保管と、出荷業務を大阪ロジスティクスセンターに統合しています。昨今の自然災害や新型コロナウイルスのような感染症のパンデミックによって出荷業務がストップすることを回避する目的(BCP対策)で、千葉県流山市に国内2拠点目の倉庫「東京ロジスティクスセンター」を設立しました。 東京ロジスティクスセンターは大阪ロジスティクスセンターと同じく免震構造の施設で、停電時も倉庫施設に装備された自家発電機を使用することで出荷業務を継続させることが可能になります。仮にどちらかが被災した場合、在庫などを被災していない方のロジスティクスセンターに移す、もしくは工場からの出荷先を被災していない倉庫に変更することで、1週間以内に元の出荷能力に復帰する計画をしています。そのため、2拠点のシステムや仕組みを共通化しています。さらに、関西国際空港と成田国際空港の2つの空港を使用することで空港被災時のBCP対策を図ることも可能です。

 

東京ロジスティクスセンターの特長

 

①物流DXの推進で省人化を実現

物流倉庫の作業は人に頼った作業が多く、今後物流業界では年々労働力の確保が困難になることが予測されています。そういった課題に対応するために、東京ロジスティクスセンターではロボット化・自動化を実施しています。たとえば、工場から届いた製品パレットからの製品積みおろしにはデパレタイザーという荷おろしロボットが行います。また積みおろされた製品の倉庫への格納および出庫は、ACR(Autonomous Case-handling Robot)という物流ロボットが行います。これにより、省人化だけでなく品質や安全性の担保も同時に実現しています。

ACR

 

 

②自社技術の活用

倉庫への製品の入荷検品作業には、自社製品であるRFID※1(マジックストラップ)とid-Bridge※2を活用しています。これによりトラックからフォークリフトで荷物を降ろす時にRFIDが読み取りゲートを通過するだけで入荷作業が完了できます。このid-Bridgeは拡張の容易性があり、今後海外の物流拠点にも展開する予定です。当社は、電子部品の販売だけでなく、それを活用したソリューションビジネスにも力を入れており、社外にも提供を始めています。
※1 RFID:ICタグを使い無線通信でモノを識別管理するツール
※2 id-Bridge:物流管理業務の効率化に貢献するRFIDシステム用のソフトウェア

 

RFIDゲート写真(RFID / id-Bridge)

 

 

東京ロジスティクスセンターの概要

所在地:  千葉県流山市 
構造・規模:
PC造(免震構造)一部S造 地上4階(4階を借用)
延床面積:
155,093.14㎡
建築面積:
39,512.70㎡
稼働開始:
2022年12月
役割:
主に当社の東日本エリアを中心とした工場で生産された製品の保管、出荷

 

(参考)大阪ロジスティクスセンターの概要

所在地:  大阪府大阪市
構造・規模:
RC造(免震構造) 地上8階(1階、3階、4階を借用)
延床面積:
168,913.43㎡
建築面積:
22,905.02㎡
稼働開始:
2011年12月
役割:
主に当社の西日本エリアを中心とした工場で生産された製品の保管、出荷

 

関連サイト
サプライチェーンマネジメントから見るDX

 

 

 

 


ムラタについて

村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。

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