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Brand Story

文化の発展に貢献する——
これは創業時から変わらない私たちの使命です。
目まぐるしく変わりゆく時代の中で、
自分たちの行動を見つめ直し、
進むべき方向を見定めるための羅針盤として
この使命を大切に受け継いできました。
その歩みと、これから描く未来の物語をご紹介します。

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技術を錬磨し

村田製作所(以下、ムラタ)の歴史は、戦時中の厳しい環境のなか、限られた材料や設備で何度も挑戦と失敗を繰り返しながら、ムラタで最初の製品とされる「酸化チタン磁器コンデンサ」を生み出したことに始まります。

この小さな部品に込められた情熱と挑戦が、ムラタのモノづくりの原点となりました。

1944年に創業して間もなく京都大学との産学共同で、新しい素材を用いた革新的なコンデンサの開発に取り組み、試作を重ねながら技術を磨き上げていきました。

そして、1990年代には欧州の大手携帯電話メーカーからの依頼で、Bluetooth®モジュールの開発に挑戦。

未知の技術課題やソフトウェア開発で困難に直面しました。しかし、地道な努力でそれらを克服し、お客様の厳しい要求に応え続け、信頼関係を深めながら世界初のBluetoothモジュールを完成させました。

この経験は、Wi-Fiモジュールの開発や他社との技術協力につながり、ソフトウェア技術の進化も促しました。

ムラタでは、材料から製品まで一貫生産体制を構築しています。基盤となる技術を独自に開発・蓄積し、新たな開発に応用できるようプラットフォーム化しています。

さらにM&Aで獲得した技術が加わったことで、競争力のある技術やイノベーションを生み出しながら、これまで培ったコンポーネント技術とソフトウェアや通信ネットワークの技術を組み合わせることによって新たな事業を創出しています。

科学的管理を
実践し

ムラタは創業当初から、経験や勘のみに頼らず、作業内容や時間を正確に記録・分析することで、見積もり精度と製造効率の向上を目指してきました。

1960年代から自社で生産設備の開発を進め、手作業中心の生産から自動化への移行を実現してきました。

現在は、材料調達から設計、生産、販売までの全工程を一つの品質管理システム(M-QMS)で統合管理しています。

それにより、製造の流れを科学的に把握して、源流管理・継続的な改善・未然防止の3つを軸に品質マネジメントを実施しています。

また、生産現場では従業員による小集団での改善活動を行い、生産ラインの課題を専門的に分析する「IE(インダストリアル・エンジニアリング)改善士」の認定制度を導入し、現場が自律的に品質とコストの改善を実施しています。

低価格で高品質な商品を安定的に届けるため、科学的管理を徹底するとともに、各現場のベストプラクティスを社内で共有、展開し、全社で効率的かつ高品質な製品づくりを実現しています。

さらに、各事業が同じ考え方で経営できるよう、技術開発から人事、経理、中長期の経営計画まで、共通の仕組みをつくって運用しています。

独自の製品を
供給して

創業者は陶磁器工場を営んでいた父から「他人がつくったものをそのまま真似すると、皆が損をする」という教えを受け、独自の製品開発の重要性を認識しました。

1940年代にはセラミックスに電気的機能を付与する研究を開始。

そして、1960年代には、高価な貴金属パラジウムの代わりに安価なニッケルを使用した積層セラミックコンデンサ(MLCC)を開発し、1980年代に世界で初めて安定的に大量生産することに成功しました。

これにより、コンデンサの生産コストを大幅に削減すると同時に、用途を拡大し、お客様のニーズに応える製品の提供を実現しました。

特にムラタは2000年代に、小型化と高周波への対応を必要とする市場の拡大を先読みし、当時は過剰なスペックとも言われた革新的な技術開発に取り組みました。

その結果、半導体製造に使用されていたフォトリソグラフィー技術を独自の視点でフィルムタイプインダクタに応用し、卓越した小型化と高い生産性の両立を成功させました。

この技術革新は、電子機器の小型化・高機能化を支え、現在も数多くの機器の性能向上と基板や筐体内の省スペース化に貢献しています。

信用の蓄積に
つとめ

1979年、北米市場でムラタのテレビチューナーに品質不良が発生し、大規模なリコールを余儀なくされました。

この経験を受け、創業者は品質管理や納期遵守、適正価格設定といった基礎的な業務の重要性を従業員に改めて認識させる取り組みを強化しました。

問題発覚時から、被害のないお客様にも速やかに連絡を取って可能な限り誠実な対応につとめるなどして、お客様とのコミュニケーションを大切にしてきました。

こうした企業文化は、現在もムラタの組織全体に根付いています。

また、ITバブル崩壊時には、受注の詳細な分析を行い、過剰注文のリスクを早期に把握して警告することで事業の安定化につとめ、ステークホルダーから高い評価を得ました。

さらに、2021年には自然災害やパンデミックに備え、耐震設計や自家発電設備を備えた東京ロジスティクスセンターを開設。

大阪ロジスティクスセンターとの連携を強化することにより、製品供給の安定性を高め、お客様に安心していただける体制づくりにつとめています。

ムラタは今後も、すべてのお客様やステークホルダーとの関係を大切にしながら、持続的な成長を目指します。

会社の発展と協力者の共栄をはかり これをよろこび 感謝する人びとと ともに運営する

「そこにムラタがあることが、

その地域の喜びであり誇りであるように」。

これは、1951年に創業者が全従業員に向けて伝えたメッセージです。

ムラタは、いつの時代も事業を展開するすべての国や地域の皆さまのご支援や従業員の熱心な協力に感謝し、地域社会とともに持続的な成長を目指してきました。

1980年に社長方針のなかで「省資源・省エネ時代に対応した商品の増産・拡売」を掲げて以来、コンデンサをはじめとする製品の軽薄短小化・高効率化を追求しています。

ムラタは、イノベーションによってエレクトロニクス社会の発展に貢献するとともに、環境や社会をより良い方向へと導けるよう主体的に働きかけ、エレクトロニクスと自然が調和する持続可能な事業プロセスの実現につとめています。

2000年代から取り組んでいるSTEAM教育*では、未来を担う子どもたちに科学技術の魅力を伝え、将来イノベーションを起こす人材の育成に注力してきました。幅広い年齢層の従業員が、ボランティア運営スタッフとして子どもたちと一緒にワクワクしながら、お互いの成長を楽しんでいます。

*「Science(科学)」「Technology(技術)」「Engineering(工学)」「Liberal Arts(リベラルアーツ)」「Mathematics(数学)」の5つの領域を対象とした理数教育に創造性教育を加えたもの

ムラタの経営理念(社是)を見る

社是