2024/05/13
株式会社村田製作所
代表取締役社長 中島 規巨
株式会社村田製作所(以下、「当社」)は、持続可能な資源利用に向けて、使用済みプラスチックの再資源化事業(以下、「本事業」)に取り組む共同出資会社「株式会社アールプラスジャパン」への出資を決定しました。
近年、世界的な人口増加にともない、資源の枯渇、廃棄物量の増加といった社会問題が深刻化しており、各企業による持続可能な資源利用の取り組みが求められています。
本事業は、原料から使用・廃棄まで、業界を超えた連携によるプラスチックの循環スキーム構築を目指しています。当社は本事業への参画により、使用済みプラスチックの再資源化を推進します。
【参画企業一覧】

当社は、Vision2030および中期方針2024にて「持続可能な資源利用」を重要課題(マテリアリティ)として設定しており、2050年度の達成目標として、調達物については「持続可能な資源使用率
※1100%」、排出物については「循環資源化率
※2100%」を掲げています。
例えば2022年には、積層セラミックコンデンサの製造工程で使用したPETフィルムを再び同用途のPETフィルムとして活用する、水平リサイクルシステムの構築に電子部品業界で初めて成功しています。
今回の出資をはじめとした取り組みを通じ、当社は今後も持続可能な社会の実現に向けて貢献していきます。

持続可能な資源利用実現に向けたムラタの取り組みイメージ
※1 製品に使用する部資材のうち、①枯渇リスクの高い資源は利用しないこと、②ステークホルダーから使用を禁止あるいは抑制を求められる資源を使用しないこと。
※2 製造過程で発生する排出物を自社や他社の資源として再利用すること。
■共同出資事業における取り組みについて
当社が参画する株式会社アールプラスジャパンは、米国のバイオ化学ベンチャー企業であるアネロテック社(Anellotech Inc.)とともに、環境負荷の少ない効率的な使用済みプラスチックの再資源化技術開発を進めています。 「「すてる」をなくす、「みらい」をつくる。」を企業理念に掲げ、世界で共通となっているプラスチック課題解決に貢献すべく、回収プラスチックの選別処理、モノマー製造、ポリマー製造、包装容器製造、商社、飲料・食品メーカー、銀行など業種を超えた連携により、資源循環スキームの構築に取り組んでいます。
●使用済みプラスチックの再資源化技術について
ペットボトル以外のプラスチックは、現在国内では多くが燃焼
※3されていると言われています。今回の技術は、ペットボトルを含むその他一般のプラスチックを、直接原料(ベンゼン・トルエン・キシレン・エチレン・プロピレンなど)に戻すケミカルリサイクル
※4の技術です。
従来の油化工程を経由するケミカルリサイクルよりも少ない工程で処理でき、CO2排出量やエネルギー必要量の抑制につながるものと期待しています。この技術が確立できれば、より多くの使用済みプラスチックを効率的に再生利用することができると考えています。
※3 焼却時に発生する熱を回収し、発電や熱供給に活用するサーマルリカバリー(熱利用)を含む
※4 使用済みの資源をそのままではなく、化学反応により組成変換した後にリサイクルする

■共同出資会社の概要
| 会社名 |
株式会社アールプラスジャパン
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事業開始
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2020年6月5日
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本社所在地
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東京都港区台場2-3-3
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代表取締役社長
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横井恒彦
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事業内容
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使用済プラスチックの再資源化技術の開発・実用化推進
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参考:アネロテック社(Anellotech Inc.)について
2008年創業。米国ニューヨーク州パールリバーに本社・研究開発機能をもつバイオ化学ベンチャー企業。非食用の植物由来原料から石油精製品と同一性能を持つベンゼン・トルエン・キシレンを生成する技術を保有している。
■関連リンク
ムラタについて
村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
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