生産技術 設備要素技術

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要約

  • 一般的な設備要素技術は、生産設備の基本機能を支える多様な技術を組み合わせ、最終的に設備として具現化するまでの技術を指します。
  • ムラタの設備要素技術は、「機械設計技術」と「制御設計技術」を融合し、独自のモノづくりに最も適した設備として具現化する技術です。
  • ムラタの設備要素技術の強みは、企画・設計から製造プロセス、設備開発までの一貫した連携体制をとり、重要工程の設備を自社で開発することで、独自のモノづくりを「カタチ」にできることです。
  • さらに、自社開発設備による高品質・高生産性の実現に向けて、要素技術を進化させるとともに先端技術も積極的に取り入れ、独自のモノづくりを進化させています。

ムラタの設備要素技術とは

技術解説

ムラタの設備要素技術は、「機械設計技術」と「制御設計技術」を融合し、独自のモノづくりに最も適した設備として具現化する技術です。

機械設計技術:設備の骨格や動作部を形作る基盤であり、主に機構設計技術と解析技術から構成されます。
機構設計技術では、構造体や動作部品に求められる性能や耐久性を満たすよう設計し、装置全体の機能実現を支えます。解析技術では、応力や強度解析に加え、流体解析や熱解析を行い、機械部品やシステムの安全性と機能性を多角的に評価することで、装置の信頼性を高めています。CAD設計技術では、実際に設備を製作する前に3Dモデルを製作し、設備の寸法の確認や部品同士が干渉しないか、チェックを行うことで設計精度、作業効率を高めています。

制御設計技術:設備や機械を高精度かつ安定して動作させるために不可欠な技術で、複数の要素技術から成ります。
回路設計技術では、センサやアクチュエータなどのハードウェア間の信号伝達を最適化し、正確な制御信号のやり取りを可能にします。画像処理技術では、カメラなどの視覚センサから得られる画像データを解析し、異常検知や位置決めなどの高度な自動化を実現します。プログラミング技術では、PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)などを用いて動作順序や制御ロジックを構築し、柔軟かつ効率的な制御システムの開発を支えています。

設備要素技術の関係図

技術の強み

ムラタの設備要素技術の強みは、企画・設計から製造プロセス、設備開発までの一貫した連携体制をとり、重要工程の設備を自社で開発することで、独自のモノづくりを「カタチ」にできることです。

例えば、材料・工法部門と連携し、材料特性を最大限に引き出す独自の露光設備を開発することで、従来技術では実現できなかった配線形成を可能にし、優れた高周波特性を達成しています。

また、商品・事業部門と連携し、位置精度に特化した設備を開発することで、精密加工が必要な超小型品において、加工位置精度3σ=1.4μmという高い再現性を確保し、量産を可能にしています。

さらに、工場やIE部門と連携し、連続処理・大盤処理・マルチ処理が可能な高生産性設備を開発することで、省スペースでありながら、生産能力を飛躍的に向上させています。

加えて、事業企画部門や工場と連携し、加工条件を柔軟に変更できる設備を開発することで、少量多品種へのスピーディな切り替えや多拠点によるバックアップ生産を可能とし、有事の際にも安定供給を維持できる仕組みを実現しています。

こうした取り組みこそが、他社には容易に真似できない競争優位性の源泉です。ムラタは将来必要となる技術や現状不足する技術を自社で開発・蓄積し、独自性の高い設備開発とモノづくりを継続的に確立していきます。

設備開発と関係部門の連携体制

技術の進化

ムラタの設備要素技術は、「重要工程は自社開発設備で確立する」という理念のもと、足付きコンデンサの時代から技術を着実に磨いてきました。

例えば搬送技術では、初期は位置決め精度が数百μm程度でしたが、シミュレーションによる機械設計に加え、制御技術と画像処理による補正技術を組み合わせることで、小型積層チップタイプにも対応できる数μm単位の高精度高速搬送を実現しています。組立技術においても、従来は人手による微調整が必要でしたが、生産性向上と安定した品質確保のため、自動組立設備を開発し、精密かつ効率的な量産体制を構築しています。

これらは、「機械設計技術」と「制御設計技術」を融合させて、設備要素技術全体を進化させてきた成果です。さらに、IoT技術の活用による設備状態のリアルタイム可視化や、モデルベースデザイン、デジタルツインといった先進技術も積極的に採用しています。

自社開発設備を介して蓄積される運用データは、他社には真似できない貴重な財産です。このデータとシミュレーションを融合させることで、将来的には商品仕様や生産条件を入力するだけで生産ラインや設備の開発設計が完了するような未来のモノづくりを視野に入れています。

電子部品をつくる生産設備の進化

本技術の応用例

※製品情報サイトへリンクします。

設備要素技術の実用例 ~製品紹介~

ムラタの技術