ムラタの精密加工技術は、創業当初から培われ、当社のモノづくりの基盤を形成してきました。電子部品の小型化や高機能化の進展に伴い、金型による半製品や治工具類は、微細化と高精度化を重ねながら進化してきました。
創業当初は、市販設備を用いた金属プレス加工/樹脂成形加工で対応していましたが、電子部品の小型化が進むにつれて、使用する金型にも特に高い精度が求められるようになりました。これを受けて機械加工技術を確立し、自社製設備のキーパーツや治工具へと展開することで、モノづくりの高精度化に貢献しました。
1990年代後半には、機械加工技術の確立により、金属プレス加工技術/樹脂成形加工技術も進化しました。一般的な市販設備から電子部品製造に特化した専用設備を開発し、生産性向上を実現しました。2000年代に入ると、セラミック加工などの分野で接触式機械加工では生産能力が不足する課題があり、非接触でのレーザ加工技術を導入し、技術領域を拡大してきました。
各要素技術における形状精度と面精度の向上の取り組みにより、現在ではナノ単位の加工が可能になっています。
これらの技術は、技術・技能の伝承を軸に、早くからCAD/CAM/CAEを活用し、設計から製造、解析まで一貫したプロセスによる効率化と高品質化を行ってきました。近年は、加工プロセスのシミュレーション技術を小型・微細領域で進化させ、応力・変形・熱影響を事前に高精度に予測することで、金型設計や加工条件等を最適化しています。
今後は、センシングデータの活用や機械学習により、仮想空間で加工プロセスの最適化を進め、製品やそれを製造する生産設備の高機能化、高生産性化に対応していきます。
ムラタの精密加工技術における技術要素の進化