――コンデンサにおける「Small is Dynamic.」とは?
山口:当社が2024年9月に世界で初めて(※1)開発した、世界最小のMLCCはまさに“Small”。0.16mm×0.08mmと米粒の10,000分の1以下の大きさで、1辺の長さが髪の毛の太さほどしかないんです。このサイズになると鼻息でも飛んでしまうくらいの軽さなので、そもそも基板実装が非常に難しいんですよね。そこで当社では、すでに量産化されているMLCCについては、基板実装プロセスそのものを実装機メーカーと共同で開発。正直、こんなに小さいものが正しく配置されて実装されることができるなんて、と自分でも驚いています。
※1 2024年9月18日当社調べ。
平井:一方、“Dynamic”の観点だと、当社のコンデンサが人工衛星やH3ロケットなど宇宙で活躍する電子機器にも使われていること、でしょうか。どんな部品でも言えることですが、自動車など人の命が関わる製品に使用される部品には非常に高いレベルでの品質・性能が求められます。動かない、反応しないなどのトラブルが大きな事故に繋がりかねないからです。とくに宇宙では地球上とはまったく違う環境にさらされる上、簡単に取り替えができません。だからこそコンデンサにも長く安定して使える品質、厳しい環境でも長持ちする耐久性が求められます。要求される条件を満たすスペックが評価され、宇宙開発の一助となっていることを誇らしく思いますね。