加藤:「慣性力センサ」って、なんだか聞きなれない言葉だなぁと思われる方も多いかもしれませんが、これは物体の動き(加速度や回転)を測るセンサで、私たちの日常でもいろいろなシーンで使われています。身近な例では、デジタルカメラの手ぶれ補正機能でしょうか。センサで計測したカメラの揺れ具合を打ち消すようにレンズの一部を動かすことで、手ぶれを抑える仕組みになっています。モノがどの位置・向きに、どんな姿勢・速さで動いているのかを測ることができるのが「慣性力センサ」なのです。
西村:「モノの動きを計測する」と言っても、製品の用途によって「どの軸」の「どの動き」をセンシングするのかは異なります。今までは動作方向の軸のみセンシングしていましたが、昨今は自動運転やドローンなど製品が多機能化して安全性や利便性などが求められるようになり、動作していない他軸のセンサ情報も利用しながら、センサ全体で正しくセンシングできていることをチェックするようになりました。結果、今までと比べ計測したい軸や動きの種類が増えたとも言えます。