データセンターでは、通信量拡大への対応と省エネのため、光通信の大容量化が不可欠で、データセンター内でのAOC1本あたりの伝送容量は、従来の10Gbpsから40Gbpsへと高速大容量化が進行しています。
ムラタでは、40Gbpsおよび56Gbps QSFP+AOCに対応する光電変換モジュール (FOT) として、MMC3シリーズを開発しました。14Gbps/ch×4chの単方向構成で、サイズは5.9×9.2×1.9 mmです。プリント基板上に光素子 (VCSELまたはPD) 、制御ICと光路部品 (レンズ&ミラー) を搭載し、金属カバーでシールドしたモジュール部品と、ガラスファイバーをアセンブリしたプラグから構成されます。プラグはモジュールに差し込んだ後、カバーの爪で保持されます。送信回路では、入力の電気信号はVCSELで光信号に変換され、ファイバーで光伝送されます。受信回路では、ファイバーからの光信号をPDで電気信号に変換して出力します。
モジュール部はリフローはんだ付け対応を特徴としており、一般的な表面実装設備でAOC基板に実装することができます。これにより、お客様は複雑な工程や高精度な設備を省略でき、AOCの低コスト化と生産能力拡大に貢献できると考えています。