2026/04/22
株式会社村田製作所
代表取締役社長 中島 規巨

株式会社村田製作所(以下、「当社」)は、野洲事業所(滋賀県野洲市)において、太陽光発電を活用した水素生成および利用に関する実証を開始しました。本実証では、建屋屋上に設置した太陽光発電設備の電力を用いて水電解装置により水素を生成し、既設の水素タンクに貯蔵します。生成した水素は水素ボイラーの燃料として活用し、事業所内の空調に利用します。
さらに、本実証では当社の統合型再エネ制御ソリューション「efinnos(エフィノス)」を組み込み、水素の貯蔵量に応じた生成量の最適制御を行います。これにより、エネルギーコストと環境負荷の双方を考慮した運用の実現可能性を検証します。
脱炭素社会の実現に向けて、再生可能エネルギーの導入が拡大する一方で、発電量が天候に左右されるという課題があります。こうしたなかで、水素は安定した生成が可能であり、かつクリーンで高いエネルギーを有することから、新たなエネルギー源として注目されています。
今後拡大が見込まれる水素社会のなかで、水素を上手く活用して環境に対する社会的要請に応えながら、事業活動を拡大していくことが、企業として求められています。
そこで当社は、野洲事業所にて、太陽光発電を活用した水素生成および利用に関する実証を開始しました。
本実証では、野洲事業所の建屋屋上に太陽光発電設備および水電解装置を設置し、太陽光発電によって得られた電力を用いて水素を生成します。太陽光発電が行えない時間帯には、系統電力も活用しながら、実運用に近い条件での検証を行います。生成した水素は既設の水素タンクに貯蔵し、水素ボイラーの燃料として利用します。水素ボイラーにより生成された温水は、事業所内の空調に活用されます。
今回の実証の仕組み
さらに、本実証では当社独自の統合型エネルギー制御ソリューション「efinnos」を組み込むことで、水素の生成・貯蔵・利用の最適制御を実現します。efinnosはこれまで、当社国内工場において再生可能エネルギー由来の電力を生成し、蓄電池に蓄え、需要に応じて利用するという点で、エネルギーを最適に制御してきました。
今回の実証では、水素という新たなエネルギーを対象としていますが、太陽光の余剰電力や系統電力の市場価格が低いタイミングで生成し、タンク内の貯蔵量に応じて蓄え、需要が高いタイミングで利用するという点で、電力利用と共通の制御構造になっており、efinnosが貢献できると考えています。また、本実証の有効性を示すことで、水素を効率的に活用できるモデルとしてショーケース化していきます。
※本取り組みへの想い
本実証は数年間にわたり運用し、水素活用に関する知見の蓄積を進めていきます。また、efinnosは今後、太陽光や水素に加え、さまざまなエネルギーの統合制御を通じて、幅広い分野での最適化を目指してまいります。
当社は今後も、独自の技術と新たな活用方法の検証を通じて、社会価値と経済価値の好循環を生み出し、持続可能な社会の実現に取り組んでまいります。
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ムラタについて
村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
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