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自動車の電装化が加速する中、安全性を確保するためノイズ対策の重要性がますます高まっています。 ムラタはこれまで民生用ノイズ対策部品で培った磁性材料技術・磁気回路設計技術に加え、独自の巻線技術を生かして車載用ノイズ対策部品を展開しています。
環境規制にともなう低燃費化、運転支援システムなどの進展により、車両1台あたりのECUs*1 の数は増加し車載ネットワークは高速化が求められています。これらのECUに接続される車載LANのケーブルは妨害電波を発しやすく、また外来ノイズの影響を受けやすいことからノイズ対策が必須となっています。このような環境に対応するため、ムラタではノイズ抑制効果に優れた高信頼性のコモンモードチョークコイル (CMCC) の商品開発に取り組んでいます。CMCCは、モードによる伝搬特性の差を利用しコモンモードノイズのみを抑制する機能があります。この機能を最大限に引きだすため、ムラタの独自の設計技術や高度な巻線技術が欠かせません。
以下に代表例として車載用CMCCを紹介します。
Typified by CAN*2やFlexRay*3などを代表とする車載LANは、比較的信号速度が遅く、低周波から高周波まで広い周波数範囲のノイズを輻射します。また、これらの車載LANでは、安全性の観点からノイズによる誤動作を防ぐための高いイミュニティ性能を有することが求められます。これに対応するため、DLW32SHシリーズは磁気効率を高めた回路設計技術により従来のDLW43SH_XKシリーズから体積比を約50%低減させながら従来と同じコモンモードインダクタンスラインアップをそろえるとともに、金属端子構造とすることで-55~150℃と幅広い温度環境下での使用を可能にしました。
DLW43SH_MHシリーズは、故障診断システム (OBD: On-Board Diagnostics) 、車載カメラシステム、バックボーンなどのアプリケーションへの展開が進む車載EthernetBroadR-Reach®*4に対応したCMCCです。ムラタ独自のフェライト材料技術により高挿入損失特性と高度な巻線技術により微小なモード変換特性を実現しました。 これにより高いノイズ抑制効果と高イミュニティ性能を発揮します。今後もさまざまなノイズ対策ニーズに対応する商品開発を進めてまいります。
車載用コモンモードチョークコイル (CMCC)
※1 ご注意 ここで掲載されているDLW32SH_VKシリーズは記事発行後商品化を中止することになりました。ご了承ください。
電子制御回路の総称。
車の中で使われるネットワーク通信の一種。現行の車に標準的に使われている。 信号速度は、1Mbps。
車の中で使われるネットワーク通信の一種。通信速度が速く、リアルタイム性があるため、車の直接制御 (ブレーキ、ステアリングなど) にも使うことができる。 信号速度は、10Mbps。 ※FlexRayは、Daimley Chrysler AGの日本およびその他の国における登録商標または商標です。
OPEN Alliance SIGが策定している車載イーサネット規格のベースとなっている技術。 信号速度は100Mbps。