包装材料を50%以上削減し、CO₂排出量を削減―ムラタの「狭ピッチテーピング」は、よりスマートなモノづくりの選択肢を提供します

限りある資源を長く活かし、廃棄物を最小限に抑える――ムラタはこの「資源循環」の考え方を製品設計から調達、物流、廃棄に至るまで一貫して取り組んでいます。
1994年、ムラタは「資源やエネルギーを浪費する製品は作らない」と宣言しました。
そして2003年には、国内の製造拠点においてゼロエミッション(埋め立てゼロ)を達成しました。
現在は、持続可能な資源利用率や循環資源化率の向上といった、明確かつ意欲的な数値目標を掲げ、両者を2050年までに100%とすることを最終目標としています。

ムラタの持続可能性への取り組みは、科学的なアプローチを用いて事業を継続的に改善し、社会の発展に貢献することを重視する当社の経営理念(社是)に深く根ざしています。
気候変動に起因する自然災害が世界的に多発している中、企業の環境対策は喫緊の課題となっています。
ムラタは環境負荷の低減を、事業活動におけるきわめて重要な課題として位置付け、RE100宣言、再生可能エネルギーの調達、カーボンプライシングなどの実効性のある施策を推進しています。

環境に優しい包装材料:狭ピッチテーピング

RE100の目標達成とサプライチェーン全体でのカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みの一環として、包装材料の革新的なソリューションである「狭ピッチテーピング」の利用を拡大しています。
この持続可能な包装材料は、包装材料の使用量を削減し、お客様に複数のメリットを提供します。

12 つくる責任つかう責任

狭ピッチテーピングとは?

狭ピッチテーピングとは、リール上にある部品の間隔(ピッチ)を減らす技術です。
ピッチを減らすことで、包装材料のサイズや重量を増やすことなく、ひとつのリールに2倍の数量の部品を収納することができます。
この変更はシンプルですが、製品の数量を維持しながら包装材料の使用量を削減するとともに、廃棄量と保管スペースを大幅に削減するなど、実効性があります。

狭ピッチテーピングのイメージ画像

環境面や作業面でのメリット

狭ピッチテーピングを使用することで、次のような多くのメリットが期待できます。

紙やプラスチックの廃棄量の削減

1リールあたりの包装材料を削減することで、紙やプラスチックの使用量を大幅に削減し、当社の製品による環境フットプリントを最小限に抑えることができます。

CO₂排出量の削減

ひとつのリールで部品を効率的に包装することで出荷頻度を削減します。これにより輸送回数や必要な保管スペースを減らし、物流に伴うCO₂排出量を削減します。

資源の保全

包装材料の生産量を削減することで、製造工程で使用する水などの天然資源の消費を減らし、さらなる環境保全の取り組みを支援します。

生産性の向上

狭ピッチテーピングにより、お客様の生産ラインでの作業数が削減されます。これにより製造工程の無駄がなくなり、省力化と効率化が実現します。

保管スペースの最適化

リールにより多くの部品を収納できるため、お客様の現場で保管に必要なスペースが削減され、在庫管理がしやすくなります。

0201 size packaging material weight per 10,000 pcs (g)

この取り組みにおける特に目覚ましい成果のひとつとして、同じ量の包装材料を使いながら、ひとつのリールに2倍の部品を収納できるようになったことが挙げられます。
またこのイノベーションにより、包装材料の重量と廃棄物が実質半分以下に削減され、当社の持続可能性の目標に大きな影響を与えています。
これはお客様にとって、リール交換頻度の減少、ダウンタイムの短縮、および環境負荷の低減を意味し、あらゆる点で、より持続可能でコスト効率の高い生産工程の構築に貢献します。

協働によるイノベーション:パートナーとの緊密な連携

狭ピッチテーピングの導入はチームワークが生んだ成果でした。
このように改変された包装基準をシームレスに統合するためには、お客様やパートナーとの緊密な協力が不可欠でした。
狭ピッチテーピングへの移行には、生産パラメータを一部更新する場合もありますが、当社のチームは、シームレスな導入に必要な技術サポートと情報を提供する態勢を整えています。
詳細な議論と強固なパートナーシップを通じて、既に当社は、複数のお客様に対してこの包装方法を導入することに成功しています。

この協働によるプロセスを通じて、協力関係と互いへの信頼が深まっただけではなく、持続可能性への共通のコミットメントも強化されました。

お客様からの評価

当社のあるパートナーは、生産効率の管理に日々頭を悩ませていました。
特定の品目に多くのリールが必要となるため、貴重な倉庫スペースが占有され、工程の遅れが生じていたのです。

そこでムラタとの協議を経て、180mm標準ピッチリールから330mm狭ピッチリールへの変更を決定しました。
生産現場ではすぐにこの変更の効果が現れました。
リール交換の回数が減ったことは同社にとってうれしい驚きで、この変更は好意的に受け入れられました。
この切り替えにより、迅速かつスムーズに作業できるようになっただけでなく、倉庫スペースが解放され、プラスチック廃棄物の発生量も削減されました。
また環境税の削減という付加的なメリットも生まれ、効率性と持続可能性の両面で大きな成果を上げました。

別のパートナーは、CO₂排出量の削減という異なる目標を掲げていました。
そのため、狭ピッチテーピングのような実用的で革新的なソリューションに関して、ムラタとの緊密な連携が歓迎されました。
情報を入手し、リールの新たな選択肢を得たことで、同社はゼロエミッションの未来に向けた第一歩を確かに踏み出しました。

今では多くのお客様が狭ピッチリールを持続可能性の取り組みに導入しています。
このことは、生産ラインでの小さな変化が、より環境に優しい未来への道のりにおいて大きな影響をもたらす可能性があることを示す確かな証拠だと言えるでしょう。

学生パートナーのブルネル・ソーラーチームからグリーンアクション賞を授与

パートナーとの協力を続け、狭ピッチテーピングのような革新的なソリューションを採用することで、当社はカーボンニュートラルの達成とRE100のコミットメントの実現に向けて、確かな歩みを進めています。
ムラタは一丸となって、未来に向けた、よりグリーンで効率的なサプライチェーンを構築していきます。
お客様一人ひとりと力を合わせ、持続可能な社会の実現に向けて前進することは、当社の使命であると考えています。

環境に対する責任と生産性の両立を目指している企業様も、ぜひお問い合わせください。
小さな一歩が、大きな変化をもたらします。

  • #サステナビリティ
  • #資源循環
  • #RE100
  • #カーボンニュートラル

おすすめ記事

技術記事

エレクトロニクスの新規技術や取り組み事例、ビジネストレンドをご覧いただけます。