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「Science(科学)」「Technology(技術)」「Engineering(工学)」「Arts(リベラルアーツ)」「Mathematics(数学)」の5つの領域を対象とした学びを実践するSTEAM教育。ムラタは、エレクトロニクス業界をリードするモノづくり企業として、未来を担う子どもたちに科学技術の魅力を伝え、将来的にイノベーションを起こす人材を育成するためのSTEAM教育活動に、グローバルで取り組んでいます。
今回は、北米と中南米地域を統括するMurata Electronics Americas, Inc. (以下「MEA」)でサステナビリティおよびCSRのマネージャーを務めるメレディス・シャピロさんに、MEAのSTEM教育を通じた次世代育成支援活動についてお話をお伺いしました。
メレディス:「私は2023年8月に現職に就任し、MEAの社会貢献活動の方針策定に取り組んでいます。なかでも“STEM”分野に重点を置いた活動を行っていますが、これは『Arts』の重要性を無視するということではなく、“STEM”の部分に力を注いでいるという意味です。その具体的な目標としては、『学生のSTEMスキルのギャップを解消すること』『STEM領域への参加・関心が低い層の参加を促すこと』『各地のコミュニティでムラタの従業員がSTEMアンバサダーとして影響力を発揮すること」を掲げています」
メレディスさんは「イノベーションがムラタの事業の根幹であることを考えると、STEM教育を通じて社会に貢献することはごく自然な流れでしょう。」と付け加えます。
メレディス:「アメリカではSTEM教育の改善が社会問題の1つとされています。世界経済フォーラムによれば、アメリカの大学生のSTEM関連学位の取得率は19.6%にとどまっています。これに対し、2020~2030年にSTEM関連の仕事は11%増加すると予測されています*。そうしたなかで私たちが目指すのは、どのような職種を選択するかにかかわらず、学生たちが仕事で成功できるように、STEMを通じてクリティカル・シンキング、問題解決能力、好奇心を持って学ぶ力を身につけるお手伝いをすることです」
MEAは次世代の育成を支援するSTEM活動がイノベーションの礎になるものとして捉え、これまでさまざまなSTEM活動に取り組んできました。
メレディス:「例えば、ジョージア州アトランタにあるMEA本社でジョージア工科大学の学生を対象とするワークショップを開催し、ワイヤレスセンサや通信モジュールといったムラタのソリューションとアプリケーションを体験してもらいました。また、Science from Scientists®という非営利団体と連携し、ボストンレッドソックスの本拠地であるフェンウェイパークにブースを出展し、視覚と脳に関する科学実験を行いました。さらには、土壌センサなどのムラタのソリューションを活用した『Growing the Future』(未来を育てる)という学習体験を提供し、より効率的な作物栽培方法を農家や農業従事者に提供する手法を紹介しました」
自然の中でSTEMを探究する子どもたち
従業員をSTEMアンバサダーとして位置づけ、STEM活動への参加を奨励することも、MEAの社会貢献活動の方針において重要な要素だとメレディスさんは言います。
メレディス:「私はまた、従業員のボランティアプログラム『Count MEA in』の運営も担当しています。『Count MEA in』というプログラム名は、『Count me in』(私も仲間に入れて)というフレーズとMEAを組み合わせたものです。」
後編では、MEAのSTEM教育を通じた次世代育成支援の取り組みと将来の見通しについて、メレディスさんにさらに詳しくお話を伺います。
続けて読む: アメリカ大陸のSTEM教育活動が育む次世代のイノベーター(後編)
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