ムラタの電子部品は、誘電体・圧電体・磁性体・半導体などの機能を活用したセラミック電子部品から、有機材料の機能を活用した有機系電子部品へと徐々に広がってきており、それに伴って有機材料技術も進化してきました。その進化は、「電子部品の脇役から主役へ」の進化とも言えます。
ムラタの有機材料技術は、「成形加工補助材料技術」からスタートしました。積層セラミックコンデンサを例にすると、誘電体シートや内部電極の薄層化の要求の高まりと共に、分散制御技術はより微細粒子の分散性と安定性を確保する技術へ、レオロジー制御技術はより薄く均一な塗工性を確保する技術へ、密着性制御技術はキャリアシートとのより精密な密着性を確保する技術へと進化しています。
次いで、「機能維持成形材料技術」へと領域を広げました。材料が多岐に亘るため、異種材料接合技術は、セラミック/有機材料界面のみでなく、金属/有機材料界面や異なる有機材料界面の接合制御技術へと進化しています。また、有機材料の絶縁破壊特性制御技術や耐湿信頼性制御技術や耐環境性制御技術にも拡大しています。
さらに、ユビキタス社会のニーズの高まりと共に、ウェアラブルデバイスや高周波対応デバイスの要求が高まっています。有機材料は、誘電体・圧電体などの機能を有し、無機材料よりも加工し易く軽量である特長を有しています。この特長を活かし有機材料自体の誘電特性・圧電特性を制御する「機能発現成形材料技術」へと進化させています。
これからも、ムラタの電子部品の進化と共に、有機材料技術は「成形加工補助」「機能維持成形」「機能発現成形」の各分野で進化を続けていきます。
ムラタの有機材料技術へのニーズと進化