ムラタの多層LCフィルタ群は、通信規格の進化に合わせて製品を多様化し、独自技術による小型・低背化を実現することで、高性能で高信頼性の通信部品へと進化してきました。
1989年、積層コンデンサで培ってきた材料技術や積層技術を駆使し、コードレス電話向けにフィルタを開発しました。その後、携帯電話の普及や通信規格の進化に伴い、ダイプレクサやカプラ(方向性結合器)・バランなどを展開してきました。2000年には世界初のBluetooth®用バランスマッチドフィルタを商品化しました。
通信技術の高度化に伴い、実装スペースの制約と多バンド対応が求められる中、CC Co-fire技術やセラミックシートの薄膜化によって、高性能を維持しながら小型化・低背化を推進しています。誕生当時5.7mm × 5.0mmあったサイズは1.0mm × 0.5mmになり、高さも2.25mmから0.3mmへと進化しています。
また、外部電極をパッケージ底面に配置したLGA(Land Grid Array)端子構造を取り入れ、隣接部品との距離を短縮し、狭ピッチ実装に対応しています。
更に、フィルタの上部に隣接する金属シールドからの影響による特性劣化を最小限に抑えた「シールドロバスト」を商品化しました。携帯電話の低背化により実装部品の密度が高くなる中でも、安定した性能を持つ製品を提供しています。
進化し続ける通信市場や新たな技術要請に対しても、ムラタの多層LCフィルタ群は柔軟かつ迅速に対応し続けています。