CSR活動に対するムラタの考え方

重点課題

あらゆるものの電子化により、ムラタの今後の成長につながる事業機会が大きく広がっています。一方で、環境・社会のリスクは深刻化してきており、企業が持続的に成長していくためには、ESGに代表される非財務の課題も経営戦略に折り込み、ムラタのステークホルダーとの調和を大切にしながら事業を行うべきであると私たちは考えています。そこで、2019年度に社会課題とムラタの関係性、貢献領域をあらためて見直し、社会課題を起点とした重点課題(以下「マテリアリティ」という)の特定を行いました。マテリアリティは三カ年の中期方針策定にあわせて見直します。

マテリアリティの特定における基本方針

世界中に広がるムラタグループ全員が共有すべきスローガン「Innovator in Electronics」で定義されている「環境や社会に対して、主体的により良い方向に働きかけていく」は、これまで社会課題についてムラタが取り組んできた姿勢であり、これからも大切にし続けることです。ムラタは、事業を通した社会課題の解決に貢献することを基本方針としています。

ムラタのマテリアリティ

私たちが重点的に取り組む領域をあらためてマテリアリティとして定義しました。
ムラタの技術が創出するイノベーションによって社会課題の解決に貢献するとともに、企業活動全体が社会に与える影響について常に改善を行っていきます。

2022年度からのマテリアリティ

社会課題を起点とした重点課題(マテリアリティ)

事業を通じた社会課題解決への貢献

  • 4つの事業機会における社会課題解決の方向性をマテリアリティとして設定
  • ムラタだからこそ実現できるイノベーションを創出し、事業を通じた社会課題解決への貢献を目指す

企業活動全体での社会課題への取り組み

  • E(環境)S(社会)G(ガバナンス)領域に対して9つのマテリアリティを設定
  • サプライチェーン全体で生じる社会や環境への負荷低減を通じた社会価値の向上を目指す

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マテリアリティの特定プロセス

SDGs、グローバルリスク、ムラタの課題から約100項目の社会課題ロングリストを作成し、ステークホルダーからみた重要性とムラタからみた重要性を外部有識者との対話を踏まえ、それぞれスコアリングしました。さらに代表取締役社長を委員長とするCSR統括委員会で議論を重ね、マテリアリティを特定し、取締役会で決定しました。

マテリアリティの特定プロセス図