IoT社会の発展に貢献するソリューション提供
昨今、IoT関連技術への注目度が上がっています。ムラタはこの分野に対し、無線通信モジュール、センサデバイス、電源製品、ソフトウェア開発を行っています。ムラタのスローガン“Innovator in Electronics”を実践し、電子デバイスの提供、さらにはこれらの開発商品を組み合わせた、ソリューションの提供を目指しています。ここでは具体的なソリューション例、これを支える無線通信技術を紹介します。
1. ソリューション導入事例 (1)
無線制御照明システム
照明器具メーカーと協働し、調光・調色に対応した照明システムを開発しました。空間の演出と創造、省エネに貢献する照明システムです。
最大の特徴は、Gateway (親機) と照明器具 (子機) が無線通信ネットワークでつながっていることです。器具のレイアウト変更、入れ替えなど、通信配線を気にすることなく、自由に配置することが可能です。
照明器具を個別に調整できる機能、グループにまとめて制御できる機能などを活用し、空間の運用方法に応じた明るさ設定が自由にできます。タブレットなどモバイル機器での設定も可能です。また、スケジューラによるシーン制御が可能で、外光との連動 (照度を低めに調整) 、閉館時間の自動消灯など、省エネに寄与することも可能です。
ソリューション導入事例 (1)
無線制御照明システム
2. ソリューション導入事例 (2)
多点温湿度モニタリングシステム
居室内の温湿度、特定設備の温度を測定し、モニタリングするソリューションです。
従来よりもセンサを多数配置することにより、空間の温湿度ムラ、特定機器内の温度ムラを測定することができます。測定情報を制御システム側へ伝え、制御機器を効率の良い運転モードで稼働させます。
すべての温湿度センサ、温度センサが無線通信機能を有しており、またバッテリ駆動なので、配線工事を気にすることなく、配置したいところに設置することが可能です。
ソリューション導入事例 (2)
多点温湿度モニタリングシステム
3. 無線ソリューション提案のコア (1) :
無線通信モジュール開発
IoT技術の新規開発とその概念の普及により、見たい、測りたい、制御したい、センシングしたい、といったニーズが爆発的に顕在化しています。これらのニーズを満たすため、センサ素子、電源関連部品などのデバイス開発と並行し、無線通信モジュールの開発も重要と考えています。実現したい機能、取り扱いたいデータがさまざまなので、運用方法に応じた最適な通信手段の選択が必要です。たとえば、無線通信にて大容量データを取り扱う場合であればWi-Fi®通信が適していますし、制御台数が多くカバーエリアが必要な場合はメッシュ通信が適しています。ニーズに合わせた最適な無線通信手段を取り揃えておくことが、ムラタの使命と考えています。
4. 無線ソリューション提案のコア (2) :
通信品質評価技術
ムラタではこれまで主にモバイル市場、家電、車載機器へ無線通信モジュールを提供してきました。ここで蓄積した小型化、低背化にかかわる設計・生産関連技術、高周波回路設計・評価技術を活用し、無線通信モジュールのライナップ拡充を図っています。
IoT用途では、低消費電力であること、ネットワーク構築が容易であること、通信品質の安定したネットワークが求められます。これらを実現するため、ハードウェア、ソフトウェアの開発に力を入れています。それらの中でも、通信品質評価は重要で、100台以上の規模のネットワークを実際に生成して評価し、評価結果を製品開発へフィードバックしています。
通信品質評価の一例
無線通信モジュールのラインアップ例
※1. 使用環境により、実際の通信距離は前後します。