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無錫村田電子(中国)が環境配慮型立体駐車場を竣工 ~RE100(2023年度)とカーボンニュートラル(2025年度)を目指す~

2022/05/23

株式会社村田製作所
代表取締役社長 中島 規巨

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株式会社村田製作所(以下、「村田製作所」)の中国における生産子会社、無錫村田電子有限公司(中国、江蘇省無錫市新呉区、以下「無錫村田電子」)は5月23日に村田製作所グループ初の環境配慮型立体駐車場(以下、「本駐車場」)を竣工しました。

社会が持続的な成長を続けるために、国際社会の大きな課題の1つである気候変動対策への取り組みが重要視されています。村田製作所グループは「気候変動対策の強化」を重点課題とした事業運営に取り組んでおり、本駐車場を通じて地域のCO2排出量削減に貢献します。

本駐車場は一般的な表面発電パネルではなく、裏面でも受光可能な両面発電パネルを採用することで設置面積当たりの発電効率を向上させています。これにより、表面への直射日光だけでなく、駐車車両、地面などから受ける反射光により裏面側でも一定の発電が期待できます。さらに立体駐車場の特性を生かし、駐車場の南・東側の壁面にも太陽光パネルを設置することで土地面積あたりの太陽エネルギーの吸収率を約1.2倍向上させました。

本駐車場の設立により、年間で一般家庭300戸以上の消費電力に相当する発電が可能となり、490トンのCO2削減効果があります。今後、無錫村田電子では中国「3060目標※1」の実現に向け、太陽光発電パネルの増設、グリーン電力※2の導入に取り組み、2023年度までに無錫村田電子のRE100達成、2025年度までに中国標準のカーボンニュートラル(Scope1+Scope2)※3達成を目指します。

※1 中国政府が2020年9月の国際連合総会で「CO2排出を2030年までにピークに達し、2060年までにカーボンニュートラル(排出実質ゼロ)に実現するよう努力する」と宣言したもの
※2 太陽光、風力、バイオマス、水力、地熱など、自然を利用した「再生可能エネルギー」で作った電気
※3 Scope1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出(燃料の燃焼、工業プロセス)
        Scope2 : 他社から供給された電気、熱、蒸気の使用にともなう間接排出


村田製作所グループはRE100の実現に向けて、引き続き国内・海外拠点における太陽光発電設備の導入による再生可能エネルギーの利用促進を図り、気候変動対策に向けた取り組みを進めていきます。

 

環境配慮型立体駐車場の概要

 

構造・規模: 

RC造6階建
1~2階:バイク駐車エリア(1,483台収容可能)
3~6階:乗用車駐車エリア(501台収容可能)

所在地:
No.9,Xiqin Road,Xinwu District,Wuxi,Jiangsu 214028, China
延床面積: 20,360㎡
建築面積: 3,499㎡
投資額: 1億RMB(約19億円)
設置枚数: 1553枚
太陽光発電システム容量: 823kW
年間発電電力量(初年度推定): 76万kWh
年間CO2削減効果(初年度推定): 490トン

 

 

RE100について

 

世界で影響力のある企業が事業で使用する電力の再生可能エネルギー100%化を目指す協働イニシアティブです。多様な分野から企業が参加するRE100の総収入は6兆6,000億米ドルを超え、さまざまな分野での活動を通じてクリーンな経済への移行を加速させるための強力なシグナルを政策立案者や投資家などに発信しています。RE100はThe Climate GroupがCDPとのパートナーシップのもとで主催し、We Mean Business連合の一部としても運営しています。日本では2017年より日本気候リーダーズ・パートナーシップ(JCLP)が、RE100の公式地域パートナーとして日本企業の参加と活動を支援しています。

 


ムラタについて

村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。

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