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滋賀県守山駅前に新たな研究開発拠点「守山イノベーションセンター」を2026年5月に竣工~社内外連携の促進による革新的な価値創出を目指す~

2024/02/14

株式会社村田製作所
代表取締役社長 中島 規巨

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株式会社村田製作所(以下、「当社」)は、滋賀県守山駅前に新たな研究開発拠点「守山イノベーションセンター」を設立します。2024年2月より工事を着手し、竣工は2026年5月を予定しています。

「守山イノベーションセンター」の設立は、既存および新規事業の基礎研究、企画、デザイン、設計の強化を目的としています。新たな研究開発拠点の設立を通じて、研究開発機能の拡充を図るとともに、顧客や協力会社、地域住民など多くの方々との関係性を強化し、価値創出に向けた取り組みを加速させ、競争力を高めていきます。また、本社、滋賀県近隣の当社事業所との地理的メリットを生かし、企画・研究開発拠点との連携を強化するとともに、社外との技術交流や協働開発によるオープンイノベーションを促進することで、業界をリードする革新的な製品や技術を提供してまいります。
当社は今後も技術力の強化を推進していくことで革新的な製品・技術を社会に提供し、エレクトロニクス市場のさらなる発展に貢献していきます。

・イノベーションの推進

オフィス・開発フロアは、自然光の取り込みや、必要最小限の間仕切りとし、開放的な空間によって、交流やひらめきを促すフロアとします。また、立体的な社内交流スペースを構築し、様々な経験、知識、価値観を持ったメンバー間のコミュニケーションを活性化させ、開発力の強化、イノベーションの創出を目指します。

・外部連携の強化

低層階には社外との技術交流や、協働開発を行うエリアを設置し、多様なお客様との技術や知見の融合による、新しいビジネスの創出を目指します。
―様々なイベントに対応できる多目的ルーム
―社内外の誰でも利用できるワイガヤスペース
―テーマに応じてフレキシブルに運用できるラボルーム

■建物コンセプト

1.地域との共生

建物は圧迫感を軽減した外観デザインとし、地域住民も通行できる開放的なスペースの整備など、周囲と調和した空間作りを進めていきます。

・子ども向け科学体験施設
体験展示や電子工作教室など、STEAM教育※1を通じて、子どもたちが科学の不思議や楽しさと出会い、学びに向かう力を高めるためのきっかけを提供する子ども向け科学体験施設を設置します。

※1「STEAM教育」
Science、Technology、Engineering、Liberal Arts、Mathematicsの5つの領域を対象とした理数教育に創造性教育を加えたもの。

当社のSTEAM教育活動についてはこちらをご覧ください。

・災害時の受け入れ
1Fエントランスに、災害時や帰宅困難者発生時に一時利用可能なスペースを設置します。

 


2.環境への配慮
敷地内には、地域住民に開放された緑地の整備を計画しています。また、木材の活用、太陽光発電パネルや雨水利用など省エネ・再エネ技術を導入し、地球環境に配慮した建物として、CASBEE※2 Sランクを目指します。

※2「CASBEE」(キャスビー:建築環境総合性能評価システム)
建築物を環境性能で評価し格格付けする手法。省エネや省資源・リサイクル性能といった環境負荷削減の側面はもとより、室内の快適性や景観への配慮といった環境品質の向上といった側面も含めた建物の品質を総合的に評価するシステム。



3.多様な働き方
サテライトオフィスをはじめ、働き方に応じた機能空間を配置するなど、多様な働き方を推進し、個人・組織の能力向上を目指します。


4.BCP※3・防災対策
生産開発拠点として当社初となる免震構造※4を採用し、火災、地震などの事故および自然災害に強い建物を目指します。

※3「BCP」(Business Continuity Planning:事業継続計画)
災害などの緊急事態が発生したときに、企業が損害を最小限に抑え、事業の継続や復旧を図るための計画。
※4「免震構造」
地面と建物の間に積層ゴムなどの免震装置を設け、地震による揺れが直接建物に伝わらないようにした構造。
地盤が激しく揺れても、免震装置が地面の揺れを吸収し、建物は地盤の揺れに追随せずゆっくりと動くことで損傷を防ぎ、建物機能を維持することができる。

施設概要

施設名:  守山イノベーションセンター 
敷地面積: 9,966.77㎡
延床面積:  64,850.24㎡
規模:
鉄骨造 地上18階 + 塔屋
フロア構成:
高層階 研究開発フロア、厚生施設、機械室
中層階 研究開発フロア
低層階 社外交流フロア、科学体験施設、機械室
建設予定地:
滋賀県守山市浮気町
工事期間:

着工 2024年3月(先行して2月より準備工事に着手)
竣工 2026年5月(予定)

投資総額:
約460億円(土地・建物費用のみ)
従業員数:
約1,000~ 1,600名

 

配置図

 


ムラタについて

村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。

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